※この記事はアフィリエイトを含みます。

2025/8/22:
★「ハンネローレの貴族院五年生Ⅱ 」の発売を受けて、内容を修正しました。
「ハンネローレの貴族院五年生」についてはこちらで記事にしています!
本好きの下剋上の記事が膨大になって読みにくくなったため、内容を少し分けて行こうと思います。
今回は重要なネタバレ、続編への伏線です。
伏線を拾っていくとわかりますが、香月先生は続編を「ローゼマインが時を駆けてフェルディナンドの糸を繋ぐ物語」だとおっしゃっています。
この記事では続編の内容を深掘りするため、それらの伏線をまとめてみました。
本好きの下剋上 第五部Ⅻ(最終巻)まで既読の方向け。(Web版だけだと??となるかも)
さらに下記の書籍・Web連載のネタバレがあります。ご注意ください!
- 「ハンネローレの貴族院五年生(Web版)」
- 「ハンネローレの貴族院五年生(書籍)Ⅰ・Ⅱ」+特典SS
- 「ふぁんぶっく9」
- 「短編集Ⅲ」
そもそも続編って?ハンネローレ編とは違うの?
「ハンネローレの貴族院五年生」は、時系列的には第五部12の後になります。
ローゼマインがアレキサンドリアを興したのが春の領主会議ですから、同じ年の冬の貴族院のお話。
なのでこれも続編と言えるのでは? と思いますよね。
でも主人公がダンケルフェルガーの領主候補生、ハンネローレです。
そのため基本的には ハンネローレ視点で 物語が進みます。
ローゼマインは途中まで出てきますが、時の女神に招かれて以来、物語の中で不在になってしまいます。
彼女は出てきたら問題が問題ではなくなる可能性がある人ですし、
反対にさらに問題が大きくなる可能性もある人なので、
ハンネ様中心の物語では不在の方がストーリーが進みますよね(肝心の部分はなかなか進まないけどね…)
※ 不在の2人が帰ってきて、一気に話が進みました!!!(2025/5/20現在)
香月先生が「続編」と明確におっしゃっているものは、ローゼマイン視点の物語の続編のことです。
つまり、ローゼマイン視点の「時駆け物語」ですね!!
先生もハンネローレ編のことを「番外編」と呼んで区別していますので、続編とは違うとわかりますね。
続編については活動報告やインタビュー、SNSなどで何度か言及されていることから、しっかりした構想があることも確かです。
伏線を入れていらっしゃいますし。本好きの民はワクワクドキドキです!
時駆けとは無関係だけどふぁんぶっく・短編集などで判明した「その後」
ふぁんぶっく9と短編集Ⅲが発売になり、アレキサンドリアとエーレンフェストのその後などがいろいろと明らかに!
続編は「時駆け物語」となるはずなので、直接関係はないかもしれませんが、背景として少し整理しておきますね。
アレキサンドリアの神殿
★ふぁんぶっく9と短編集Ⅲで、いろいろなことが判明しました!
<神殿長と神官長>
アレキサンドリアの神殿長はもちろん、ローゼマイン。
これは最終巻のエピローグ(Web版最終話「帰宅」)で明らかですね。では、神官長は?
神官長はフェルディナンド だそうです!
ちょっと意外かな?
結婚までに 二人で神殿改革を行って引継ぎするそうですよ。
ハルトムートがなぜ神官長にならなかったか、その理由は ふぁんぶっく9のQ&A をお読みください。
<筆頭側仕え>
これは予想通り⁈ かな。神殿長室はフラン、神官長室はザームとのこと。
詳しくは短編集Ⅲの最後に収録された香月先生書き下ろし「旅の終わりと新しい神殿」で!
エーレンフェストの騎士団長
アレキサンドリアの騎士団長は、とりあえずシュトラールで落ち着きましたね(第五部Ⅻ)。
でもエックハルトもコルネリウスもアレキサンドリアへ行ってしまった。
次代のエーレンフェストの騎士団長はどうなるの⁈ って思った方が結構多かったのでは?
トラウゴットのこともあって、なんとなく騎士団長って世襲のイメージでしたが、そうではないそうです。
基本的には、アウブの護衛騎士から選ばれる とのこと。
しかしシャルロッテがアウブになった時に、ランプレヒトがシャルロッテの護衛騎士に選ばれることはない。
なので彼が騎士団長になることもないそうです。
詳しくは、しつこいですが ふぁんぶっく9のQ&A をお読みください。
コルネリウスの将来についてもちょこっと言及がありますよ。
ユルゲンシュミットの魔力供給
中央棟の魔力供給の間への鍵を失っているので、今はツェント一人が礎に直接魔力を供給するしかない状態。
エグランティーヌだけで、いちいち礎の魔術まで行って魔力供給を⁈と心配になりますよね!
でもご安心を。
礎を染めたツェントだからなのか、グルトリスハイト(仮)を持つ者だからなのかはわかりませんが、
ツェント・エグランティーヌは 魔力供給の間への鍵を作り直せる そうです。
供給の間があれば、アナスタージウス王配も魔力供給できることになりますね。
とりあえずユルゲンシュミットは安泰😌。めでたしめでたし。
旧アーレンスバッハ貴族との軋轢 その1
香月先生がSSを書いてくださいました!
本好きの下剋上 SS置き場
図書館が大きすぎる、予算の無駄遣いだと訴える文官。
そんな新領地の方針が理解できない者は「ハルトムートの補講」を受けさせられるそうです😱。
だからと言ってアウブは図書館や本のことばかりに心を傾けていると、怖い人に叱られますよ。
旧アーレンスバッハ貴族との軋轢 その2(破廉恥案件①)
思わず「うわー!!」と叫ぶか果てしなくニマニマするか…
ふぁんぶっく9の書き下ろしSS、「新しいアウブの情報」をお読みください!!
旧アーレンスバッハの諜報担当文官、ベンドルック視点。
領主会議へ向かうアウブ・アレキサンドリアと周囲の者達。
アウブに盗聴の魔術具を仕掛けた彼が聴いた声と音は……
★このSSが書かれるまでにX(twitter)のTLを揺るがした香月先生の爆弾投稿がありました😅。
ここを👆クリック🖱️すると展開します
キスの日にちなんだ毎年の投稿で…
本日(キスの日)にしていた会話。
— 香月美夜@本好きの下剋上 (@miyakazuki01) May 23, 2022
※今後のネタバレが気になる方はご注意ください。
旦那「そういえば、あの主役二人の初キスのシチュエーションとかって考えたことある?」
私「それは、まぁ、あるよ。まだ書いてないけど、領主会議の時に壁ドン」
旦那「は? なんで?」
→続く
さらに、ふぁんぶっく9のSSアンケートで…
ふぁんぶっくのQ&Aの作業中です。
— 香月美夜@本好きの下剋上 (@miyakazuki01) July 2, 2024
作業しつつSSに何を書くか考え中。
「悩まずにアンケートしたら?」と旦那が言ったので、考えるのは皆様にお任せします。
それぞれの詳細を書くので、読んでから投票してくださいね。
反射的に投票してしまったと嘆くコメントをいただくので。
→続く
こんな経緯で実現したSSでした。
ふぁんぶっく9はいろんな意味で衝撃的な一冊でした。
香月先生のサービス精神には「神に感謝を!」ですね😭!
※ ↓ の「ハンネローレの貴族院五年生」内の伏線 にも重要情報(笑)があります!
ローゼマインの魔力(破廉恥案件②)
<本編+ふぁんぶっく8より>
元々身食いで固有属性を持たないローゼマインの魔力器官は、
トロンベ事件や記憶覗きの際に、意図せずしてフェルディナンドの魔力で染められてしまっていた。
(しかもその後も染め直されている。これだけでも破廉恥)
つまり フェルディナンドの基本魔力 ≒ ローゼマインの基本魔力 となっていた。
そのため、互いの魔力を感じ取れない、つまり 婚姻の対象外。
……というフェルマイを尊ぶ本好きの民からすると由々しき状態であった。知らなかったけどね😅。
そんな染まりやすいローゼマインの魔力器官は、
始まりの庭で、メスティオノーラや張り切った神々たちにしっかり染め直されてしまう(第五部Ⅹ・Ⅺ)。
もちろん神々の力はフェルディナンドの魔力をはるかに上回る。
なので以後ローゼマインの魔力器官が生み出す基本魔力は、神々の魔力(神力と言うべき?)になってしまった。
(リアル女神の化身というか……もはや人間じゃないのでは……)
フェルディナンドが頑張って染めても(❗)神々の影響は消えない。
彼にとっては忌々しいことだろうけど、そのおかげで互いの魔力が異なるようになり、魔力感知の対象 になりました。
苦痛を伴いましたが、フェルディナンドの婚姻対象になったんですよねえ💖🥰
……とまあここまでは喜んでいたんですけれど。
<ふぁんぶっく9より>
恐ろしい新情報が!
フェルディナンドに染められない状況が続くと、ローゼマインの魔力が基本魔力に戻って、苦痛を感じるようになるというのです!
(正しくは「フェルディナンドに染められている魔力の割合が下がり過ぎると」)
つまりフェルディナンドが しょっちゅう染め直して あげないと、ローゼマインは苦痛を感じるということじゃない?
これは…未成年のアウブには破廉恥案件 では😱⁈
いや、実際にはわれわれ「頭の中が破廉恥」な俗人が考えるような破廉恥案件にはならず、
お堅い婚約者様のこと、おそらく未成年のうちは液状魔力を飲ませるとか、
始まりの庭でしていたみたいにシュタープを握って魔力を流すとか(でもこれ破廉恥だよね?)するのでしょう。
それでも前科があるから期待して安心できない。
魔力を流される方は破廉恥だと感じるよね? ね?
(参考:ふぁんぶっく9書き下ろしSS、ドラマCD10 )
でも本編終了後にこのことが明かされたということは、もしかしたら続編で何かが…とちょっと期待しちゃいますね。
ローゼマインと騎獣
ふぁんぶっく9のQ&Aによると、魔石を視界に入れないとか、直接触らない、とか工夫して出せるようになったみたいですよ。
これで時駆けローゼマインの謎も解けましたね。
リーゼレータの婚約相手
これもいろいろ憶測があって、続編に出てくるかな~と期待している件。
そもそも「アレキサンドリアへ行ったリーゼレータが婚約している」ことの初出が、
Web版のハンネローレ編 第5話 求婚者の言い分 だったわけで…
(書籍版だと ハンネローレの貴族院五年生Ⅰの「髪飾りが起こす波紋」参照)
香月先生のツイート(2017/9/2)には「リーゼレータにとっての理想の結婚相手」とありましたが、明確にされていませんでした。
アウブの筆頭側仕えとして不足するため、エルヴィーラから、上級貴族との婚姻で格を上げることをアドバイスされていましたね。
だから相手は上級貴族でしょう。
そして理想という点では、ローゼマインの側仕えという仕事を全うできる相手。
そういうわけで巷ではユストクスが人気でした。
でも私はなんとなくハルトムートの第二夫人を考えていたんですよね。
ローゼマインの健康を守る同志、という立ち位置で。
それにリーゼレータは中級貴族なので、第一夫人のいる上級貴族の第二夫人あたりが適任では?と。
でも「ハンネローレの貴族院五年生」を読むと、移住した年の冬にはもう婚約魔石をしていた。
いくらなんでも夏の星結びのすぐ後で、ハルトムートが別な女性と婚約することはあり得ない。
なのでゼルギウスとかシュトラールあたりに変更しました…って私の考えは関係なくて!!
ふぁんぶっく9 によると、リーゼレータは第一夫人のいる上級貴族の第二夫人として、ちゃっちゃと婚約したらしいです。
なのでたぶん相手はエーレンフェスト出身者ではない。
そうなると、やっぱり旧アーレンスバッハの貴族かな?
引っ張っているのは続編に出るからかも?
まだまだ新情報がいっぱい! のふぁんぶっく9・短編集Ⅲ
その他、続編とは無関係ですがこんな楽しい(?)情報が載っていました。
- フェルディナンドは婚約魔石を身につけているの?
- 二人の子供の魔力に神々の力が含まれる可能性は?
- ベンノとカーリンのその後 は?
- 旧アーレンスバッハのあの貴族は……
- ジェルヴァージオはシュタープなしでどうやって戦った?
- フィリーネの実家の運命
- 新領地の色が決まるまでのアレコレ
- 新領地の色のマントを身につけるタイミング
- フェルディナンドの貴族院恋物語(噂)
- マインの実家へ行く際の着替えはどうする?
- 影武者を作る方法
- ローゼマインは新しい神殿で青色神官たちをちゃんと統率できるの? などなど
ふぁんぶっく(紙本)はグッズ扱いなので書店では購入できません。
⇒訂正。一部書店で買えるようになりました。
「本好きの下剋上ふぁんぶっく」書店取扱開始のお知らせ|TOブックス
でもまだまだ限られていますね。
お近くの書店で取り扱いがない方は、
電子書籍で買うか、TOブックスオンラインストアで注文してくださいね!
ちなみに、Q&Aは電書の方が見やすい ですよ✌🏼
目次へ
それで、続編への伏線って具体的に何なの?
これまでに判明している、またはそうなんじゃ?と思われていることを、
「本編内」と「ハンネローレの貴族院五年生内」とに分けました。
具体的に並べてみますね。
本編内・SS内の伏線
本編やSSで触れられている伏線は下記かな? まだあるかも?
1.第二部のブレスレット
第二部Ⅲの「記念式の準備」で神官長フェルディナンドがマインに渡した七色のブレスレット。
フェルディナンドも同じ物をつけていました。祈念式の「襲撃」の時に力を発揮しますよね。
コミックスだと9巻と10巻、Web版だと 第145話「祈念式の準備」 。
アニメでは第三期の三十章「祈念式」。
アニメ公式サイトの「STORY」で確認できますよ! 騎獣に乗ったマインの手首で見られます。
第3期の #30 をクリック!
TVアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」公式サイト
現在第一期から再放送中。
第三期の放送が始まったら、神官長の手首にあることも確認してみてくださいね!
で、それが何?かというと、続編で活躍するそうなのです。
2021年08月06日 活動報告によると、
実はこの腕輪が重要な役目を果たすのって、この第二部の祈念式と続編なんですよね。 ローゼマインが糸を繋ぎに過去へ渡る続編を早く書きたい気持ちになりました。
だそうですよ!
※ これに関しては、まだハンネローレ編でも謎のままです。
2.第四部「時の女神のお導き」
「ハンネローレの貴族院五年生Ⅰ・Ⅱ」を読んだ方は、詳細がおわかりですね!
書籍第四部Ⅷ「選択」の中で、フェルディナンドがローゼマインに語ったこと。
(Web版だと 第436話「選択」 )
どうして自分を引き取ったのかという質問に、先代のアウブ・エーレンフェストは「時の女神のお導きだ」としか答えてくれなかったらしい。
「必ずエーレンフェストのためになる、と言われたそうだ」
ここの部分をWebで読んでいたころは、「はぁ?」としか思わなかったんですけどね…
今になると「必ずエーレンフェストのためになる」という言葉が胸に刺さりますね!
3.第五部「魔力供給の際のお祈り」
第五部になると増えますね。
第五部Ⅰ「儀式の研究と粛清の報告」に、エーレンフェストで魔力供給の際に祝詞を唱えることは、以前はなかった習慣だとのジルヴェスターの発言がありました。
(Web版だと 第472話「儀式の研究と粛清の報告」)
「確かコンスタンツェ姉上が嫁いだ頃から父上が唱えるようになったのだ。私が貴族院の二年生とか三年生とか……その辺りだったと思う」
そして「 ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーしてペッタン 」に、このようなQ&Aがあります。
Q エーレンフェストで礎の魔術に魔力供給するときに祝詞を唱えるようになった時期が、ジルヴェスターが「貴族院の2年か3年のとき」だという記述がありましたね。
ジルヴェスターとフェルディナンドは5歳差なので、フェルディナンドが洗礼を受けエーレンフェストに引き取られた頃かな、と読みました。その理解でいいでしょうか?
A そうですね。その頃です。
さらに ふぁんぶっく9 で「時の女神のお導きがあったから」と確定しました。
つまり、フェルディナンドを連れてきた時の女神の使い(時駆けローゼマイン)が、当時のアウブ・エーレンフェストに教えた、ということですよね。
4.第五部「フェルディナンドが母親のように慕っていた女性」
これはかなり微妙です。
第五部Ⅳの「儀式の準備」でフェルディナンドにもらった図書館へ行ったところでの描写です。
(Web版だと 第532話「加護の儀式の準備」)
3階の自室に入って少し古びた家具を見渡して思うローゼマイン。
ここはフェルディナンドが洗礼前に連れてこられた時に一緒にエーレンフェストへやってきた女性が使っていた部屋だそうだ。
フェルディナンドは彼女を母親のように慕っていたけれど、洗礼式の準備のために城へ連れて行かれた後、戻って来たら姿がなかったらしい。
ヴェローニカに排除されたのではないか、と言っていた。
……フェルディナンド様が母親のように慕っていた人ってどんな人だろうね?
初読では完全に流していましたが、2回目は二次創作を読み込んでいたので「これ時駆けローゼマイン⁈」となり、3回目以降は「やっぱりイルムヒルデ様かな?」と思い直しました。
でも今は「やっぱり時駆けローゼマインじゃないかな?」と思っています。
イルムヒルデ様だったら、「一緒にエーレンフェストへやってきた」というところが不自然ですよねえ。
だってこの館はイルムヒルデ様の物ですから。(ふぁんぶっく8より)
注)イルムヒルデはボニファティウスの妹でした。
アーデルベルト(ジルヴェスターとフェルディナンドの父親)の第二夫人になって、洗礼式でフェルディナンドの母親になる予定だったのが、
ヴェローニカに排除されたらしいです。

5.第五部「貴方に生きてほしいと願った方」
第五部Ⅷのフェルディナンド視点SS「望みのままに」。
洗礼式前にアダルジーザの離宮からエーレンフェストに引き取られ、洗礼式で母となる予定だったイルムヒルデとの会話の回想。
「イルムヒルデ様、私は何故ここにいるのですか?」
「貴方に生きてほしいと願った方がいらっしゃるから、フェルディナンドはここにいるのですよ。貴方が生きて、このまま健やかに育って、いつかあの方と巡り会える日が訪れることをわたくしも願っています」
私が誰と巡り会うことをイルムヒルデ様が望んでいたのか、未だにわからない。だが、その言葉だけは、ずっと記憶に鮮明に残っている。
アダルジーザの離宮で魔石になることを望まれていて、エーレンフェストへ連れてこられた後も「其方など必要ない」とヴェローニカに言われ続けた幼い頃の私にとって大事な支えだった。
うう…ここ泣けますよね。
ヴェローニカに虐待されてきた、ちっちゃいフェルディナンド。
でもでも「あの方」が時駆けローゼマインだとすると、幼い頃のフェルディナンドの心の支え=ローゼマイン !ということに。
それはもう、二次創作欲🌈📖を掻き立てられるわけですね!
6.第五部Ⅻ特典SS「先代ツェントとのやり取りの記録」「報復」
第五部Ⅻの特典SS、トラオクヴァール視点「ツェントからアウブへ」。
この中に気になる会話があります。
★追記1:この特典SSは短編集Ⅲに収録されました!
★追記2:この内容については、「ハンネローレの貴族院五年生Ⅱ」で補完されました!
このSSの中で、王宮には「グルトリスハイトを持つツェントにしか入れない書庫」があることが明らかになりました。
- トラオクヴァールは「時の女神のお導き」とされるフェルディナンドにまつわる記録を「王族にしか入れない書庫」の中に発見できなかった。
- なのでフェルディナンドの婿入り拒絶理由を聞き流し、ラオブルートに言われるままに王命を発した。
……(略)……王宮には王族しか入れない書庫だけではなく、グルトリスハイトを持つツェントにしか入れない書庫があるのです。神々に関連する重要な契約書であれば、おそらくそちらに収められているでしょう
エグランティーヌにこう言われたトラオクヴァール、ショック。
彼はアウブにしか入れない書庫があることさえ知らなかったのです。
トラオクヴァールが可哀想すぎますが、続編への伏線はさらにそのあとにも。
時の女神のお導きについては今後も口を閉ざすのが良さそうですね。フェルディナンド様の行いでユルゲンシュミットが何かしらの報復を受けるのではないかと恐ろしく思います。
このエグランティーヌのせりふ、意味深じゃないでしょうか?
フェルディナンドが糸を切られたのは、報復なのか⁈
ハンネ編の最新話(第46話・第47話)も、なんとなくそんなことをほのめかしていましたよねえ。「元凶」とか…
このあたりは今後の更新でわかりそうですね!
側近の管理と情報の取捨選択を誤った結果、メンタルがどん底まで落ちているトラオクヴァールは…まあ、これから報われるでしょう。
※ 短編集Ⅲの内容については、こちらの記事も参考にしてください。
7.書き下ろし短編「古ぼけた木札と新しい手紙」
SS置き場に置いてあります。短編集Ⅱにも収録されました。
本好きの下剋上SS置き場 第17話 ユストクス視点「古ぼけた木札と新しい手紙」
★この内容については、「ハンネローレの貴族院五年生」で補完されています!
Web版:第23話「アレキサンドリアとの情報交換」
書籍版:ハンネローレの貴族院五年生Ⅱ「アレキサンドリアとの情報交換」
詳しくは こちら
短編集の「ちょこっとメモ」を読むと、「続編を書く予定があるならば、その伏線となるものを今から挟み込んでおいては」という意見をもらって書いたものだそうです。
つまり書く時から続編の伏線であることが確定していたSSなんです。
内容は、フェルディナンド貴族院時代の記憶のない3日間に自分が書いた不可解な木札を、アーレンスバッハへ行く前に処分するというもの。
木札には「フェルディナンド様はアウブ・アーレンスバッハと婚約され、エーレンフェストを出られるらしい。喜ばしい」と書かれていました。
当時不可解に思ったそれが今になって実現したことをユストクスは苦々しく思うわけですが、実際は…
最終巻を読み終えてから読むと「良かったねえ」とほんわかしますし、続編が発売されてから読むときっと納得するでしょうね。
8.ふぁんぶっく6Q&A「魔石にする方法」
香月先生は、ふぁんぶっく6のQ&Aの中で、ちょっとだけ続編の内容に触れていらっしゃいます。
Q アダルジーザの離宮で生まれた、ランツェナーヴェの次期王にならない男子たちは、……(略)……どのような方法で魔石にしていたのでしょう?
A ……(略)……魔石にする方法は続編に出る予定なのでここでは回答しません。
ちょっと怖い。あ、でもこれって この場面 かも?
※アダルジーザの離宮については、こちらの記事でまとめています。
目次へ

「ハンネローレの貴族院五年生」内の伏線
そもそも本編終了後の話であるハンネローレ編は、続編への伏線がいっぱいです。
連載中のWeb小説だけでなく、最近発売された2巻で明らかになったものもあり、続編への期待を俄然高めてくれますね!🤩
香月先生にはさすがと言わざるを得ない。
「時の女神に呼ばれたローゼマイン」
ハンネローレ編の中で、ローゼマインは時の女神に呼ばれました。
書籍版:ハンネローレの貴族院五年生Ⅰ「ドレッファングーアの紡ぐ糸」
Web版:第13話「ドレッファングーアの紡ぐ糸」
本編に何度か出てきた「時の女神のお導き」がいよいよ始まったわけです。
- フェルディナンドの糸が何者か(といっても人間じゃないけど)によって複数箇所切られた
- このままではユルゲンシュミットの織地が20年以上消えてしまう
- 時の女神はローゼマインを呼び出すためハンネローレに降臨
- 呼び出されたローゼマインは、切られた箇所を修復するよう命じられる
- その際に彼女の糸の一部を代償にすることを告げられるが、ローゼマインは同意
- ローゼマインはフェルディナンドと本物の星結びで結ばれ、同じ糸になって過去へ向かう
- 一方ハンネローレは降臨の対価として1年前の貴族院へ
- 戻ったハンネローレは、ローゼマインが切られた箇所の一つを修復し終わったと時の女神に知らされる
こういうことか!という感じですよね!まだまだわからないことは多いのだけれど。
こちらでレビュー記事を書いています!
「失われていた記憶が戻りました」
ローゼマインが「時の女神のお導き」で過去へ。
当然、ローゼマインに過去で遭遇した人々はそのできごとの記憶があるはず なのですが、
どうやら彼等の記憶は空白になっていたもよう。
時が満ちてローゼマインが過去へ赴いたこと、あるいは糸を修復したことがきっかけで、
それぞれが失われていた記憶を取り戻す仕組みのようです。
うーん、星雲賞 にふさわしい、SFチックなストーリーですねえ🌠
この「急に思い出す」というのは、メタ的な都合もあるのでしょうが、読者にとってはかなり嬉しいイベントだと思います!
【ダンケルフェルガーの騎士たち】
これはSS「古ぼけた木札と新しい手紙」(2015年にSS置き場にアップ)の謎を解明してくれる内容でした!
ハンネローレ編第23話が書かれたのは2020年なので、読者はナンノコッチャの解明まで5年待ったことになるのかな。結構なロングパスですよね!
書籍版:ハンネローレの貴族院五年生2「アレキサンドリアとの情報交換」
Web版:第23話「アレキサンドリアとの情報交換」
フェルディナンドと同世代のダンケルフェルガーの騎士たちが突然、消えていた3日間の記憶を取り戻しました。
彼等は自分達の貴族院時代にローゼマインが現れたことを思い出したのです。
- フェルディナンド達と一緒に素材採集をしていると、ターニスベファレンに襲われた。
- 巨大化させてしまったところにローゼマインが現れる。
- 彼女は黒の武器を与え、フェルディナンドと協力してターニスベファレンを倒す。
- 負傷したフェルディナンドを癒やそうとしたローゼマインを、フェルディナンドが拒否。
- しかし怪我が悪化したため、ローゼマインが強引に騎獣内で治療する。
- 治療後、ローゼマインは神々の世界へ戻る。
これが書かれてから「記憶のない3日間」の二次創作がどれほど増えたことか…
この話はもう語りつくされていますが、これからの伏線は、主に本編終了後に現れたものになります。
【クラッセンブルクの文官】
この話がアップされたのは、本編終了後の2024年。
まったくの新情報(🌈にも使われていないとも言う)だったので新鮮な驚きでした!
書籍版:ハンネローレの貴族院五年生Ⅱ「奉納舞のお稽古」
Web版:第35話「奉納舞」
- もと中央にいたクラッセンブルクの老文官に、過去の記憶がよみがえった。
- 時の女神のお導きによって突然中央に現れた女性がいた、という内容だ。
- 彼は政変前の中央で先々代ツェント(トラオクヴァールの父親)に仕えていた文官。
- でもローゼマインの今の姿を知らないらしい。
- なので彼はそのできごとを思い出しても、その女性が誰なのかはわからなかった。
ハンネローレ2巻の書き下ろしを読むと、「これってこの時かな?」という内容がありますね。
すごいなあ、香月先生……
【エーレンフェスト】
これは2025年5月の更新でした。
この話を読んでなんだか嬉しかったなあ……
ハンネローレ編3巻収録予定部分。書籍派の方にはネタバレになりますので、一旦伏せますね。
ここを👆クリック🖱️すると展開します
もろもろを考えると、目的は糸を補うため?
自分のためではなくフェルディナンドを救うためだとしたら、何の薬かなあ。魔術具の材料かも…
「アダルジーザの実」引き取りの経緯が明らかに!
なんと、書籍2巻の書き下ろしSSで、クインタくん引き取りの様子がわかりました!
※ これはWebにはない情報です。
ハンネローレの貴族院五年生Ⅱ エグランティーヌ視点「ツェント一年目の試練」
こちらの短編で言及された「グルトリスハイトを持つツェントにしか入れない書庫」で、エグランティーヌは「アダルジーザの実」引き取りの際の経緯を知りました。
うんうん、トラオクヴァール視点のSS とつながりましたね!
読者も、ローゼマインが「風の盾」を張ったことがわかったわけですねえ……
あれ、もしかしてこの時にラオブルートは風の盾を見たのかもしれないですね。
第五部Ⅱ「貴族院の奉納式」で、ラオブルートが言っていましたよね?
敵意のある者を判別できるとは初めて知ったが、あれにはどのような攻撃も効かぬ。 中に入れば、王族の安全は保証されるだろう」
どうやらラオブルートは以前にシュツェーリアの盾を見たことがあるらしい。
時の女神の仕掛けによりローゼマインのことは憶えていなかったようですけれど、
アダルジーザの離宮で風の盾を張ったらしいので、この時に攻撃した護衛騎士の中に彼もいたのでしょう。
「懸想自覚」「魔力が合うか合わないか」
XのTL騒然!!となった、「時駆けで懸想自覚」と「口付け」情報です!
★この情報を追加した時にはあまりにも興奮していて、書籍派の方への配慮を失念しておりました。
申し訳ありません。Webのみの情報なので隠しますね!
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Web版:第53話「ローゼマインの誘い」
なななんと!
それまでに育っていた想いがあったことに気付いたというか……。えーと、その……過去の世界でのことですから、詳しくは言えませんけれど……。
ちょっと待って! そこのところ詳しく!
「その時ローゼマインはフェルディナンドへの懸想を自覚した」というト書き入れていいですか⁈
って、それだけじゃなかった!
少なくとも口付ければ合うか合わないかわかりますよ
……えっと……つまりローゼマインが、フェルディナンドと口付けしたことで魔力が合うことがわかった、ということですよね?
これがふぁんぶっく9のベンドルック視点のSSの話なのか、過去のフェルディナンドと、なのか。
🌈創作によくあるように、貴族院時代のフェルディナンドがローゼマインとの別れを惜しんで衝動的に、という説もありますが、
もしかすると 時駆け中に神々の魔力が増えて危険な状態になったため、ローゼマインがフェルディナンドに頼んで……って……
ちょっと待て! それ完全に🌈の妄想だから!
……🙊ここまでにしておきます。ああ続編が待ち遠しいよう。
目次へ

まとめ+蛇足
これらをまとめると、続編は…
1.まず貴族院時代のフェルディナンドのところへ行く。
2.協力してターニスベファレンを倒す。
3.フェルディナンドが負傷して死にそうになるので強引に癒やす。
4.その際、ユストクスに未来のことをちょっと漏らす。
5.その後ローゼマインはさらに過去の中央へ行く。
6.アダルジーザの離宮でクインタくんが魔石にされそうになっていたので風の盾を張って妨害する。
7.当時のツェントに「エーレンフェスト存続のためにアダルジーザの実が必要」と訴える。
8.ツェントはそれを受け入れ、当時のアウブ・エーレンフェストに引き取りを命じる。
9.ローゼマインは渋るアーデルベルトに「必ずエーレンフェストのためになる」と、フェルディナンドと名付けられた実を領主候補生として育てるよう頼む。
10.その際、魔力供給の時に祈りを唱えることを教える。
たぶん、順番としてはこうなると思うんですよね。
先に子供時代へ行っちゃうと、成長後に思い出されてややこしいことになるのではないか、と推測します。
協力してターニスベファレンを倒す場面は、ローゼマインは戦わずに指示するんでしょうね。
強引に癒やす場面はどんな感じかな?
この頃のフェルディナンドよりローゼマインの方が魔力が多いので、ぐるぐる巻きにして騎獣に放り込むのでしょうか。見たい。
ローゼマインが子供を魔石にする方法を知る場面は6.あたりかなあ。
それからクインタ君に「生きてほしい」と願う場面や、ブレスレットのお守りを使う場面が出てくるのだと推測します。
もしかすると11.としてイルムヒルデの館に同行してクインタくんに教育を施す場面があるかも(妄想)
すごく読みたい!
糸の一部を代償にした結果は?
時の女神に「貴女の糸の一部を代償にしてフェルディナンドの糸を繋ぎたい」と言われ、あっさり同意したローゼマイン。
ハンネローレが驚いていたし、読者が不安になる場面でもあるのですが、このあとどうなるのでしょう?
- そのせいでローゼマインが早死にする(超多い二次創作のストーリー)
- そのせいで2年間眠ることになった
- そのせいで生まれつき虚弱
色々な説がSNSで飛び交っていますね…
私は「ユレーヴェ漬け2年」を推していますが、さてどうでしょう?
更新)⇒「ハンネローレの貴族院五年生 」の最近の更新で、どれも違っている可能性が濃厚になりました!!★ネタバレ注意
さすが香月先生、最高神として読者のちっぽけな予想をはるか高みから蹴散らしてくださいます。
どうやら短くなった糸は、ローゼマイン自身によって補われる ことになりそうです。
第46話 時の女神の東屋
第47話 神々との会話と目覚め
第52話 エーレンフェストへの協力要請(後編)
未読の方は、この3話を読んでみてくださいね!(リンク誤り訂正しました<( )>)
※それからちょっと蛇足ですが、ローゼマインが時駆けで騎獣を使っていることから、貴族院五年生では魔石トラウマを少し克服したようですね。
貴族院では調合もあるし、魔石恐怖症がバレると領地にとって非常に不利になりますから、どうなっているのかと思っていたんですよね…
⇧ ふぁんぶっく9の回答を こちら に追記しました!
時駆けのご褒美として、時の女神がトラウマを消してくれるといいんですけど。
ローゼマインがどうやって当時のツェントに「これは時の女神のお導き」だと信じさせたのかも気になります。
あー続編読みたい!でもついに決断したハンネ様がこれからどうなるのかも早く知りたい!
★この記事は、新情報が出たら都度更新します。
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