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本好きの下剋上 図書館地下書庫の秘密


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(今回の深掘りは、主にこの2巻に関連します)



本好きの下剋上の記事が膨大になって読みにくくなったため、内容を少し分けて行こうと思います。

今回は地下書庫について深掘りしてみました。

内容は大きく分けて2つ。

1)地下書庫に入る手順や入室基準

2)図書館にディートリンデが来襲した時の動き

となっています。

簡単な図解となるようにしましたが、あくまで推測です。

アニメやコミカライズで正解が出るのを心待ちにしていますが……老後かなあ……


  • この記事は、書籍やふぁんぶっく、香月先生が活動報告やSNSで呟かれたことなど、情報源を辿れるものをもとに作成しています。
  • 多少の偏見や私見を含みます。その場合はその旨コメントしています。
  • 記事内の図はすべて筆者が作成したものです。

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第五部Ⅱ「王族と図書館」で、ついに地下書庫へ入ったローゼマイン。

その様子や条件、鍵の管理などについて図解してみました。

できるだけ本編の記述に沿って図解したいので、書籍からの引用が多くなります。



図書館1階の見取図(ふぁんぶっく3より)



まず、図書館の1階はふぁんぶっく3によるとこんな感じになっています。
(ふぁんぶっく3とは上下逆にして描いています)


ちなみに中央棟との関係はこんな感じ。


1階と言っても欧州式なので、実際には2階になります。


(参考 ドイツのニンフェンブルク宮殿

この写真だと隣の棟への渡り廊下もあるのでわかりやすい。

お客様を迎えるのは「1階」なので、この宮殿も、「1階」エントランスへつながる立派な階段がありますね。

内部でいうと、たいてい大広間は「1階」~「2階」が吹き抜けになっているイメージ

この図書館もそうですね。コミックス第四部4・5がすごくわかりやすいです。

見開きの図書館内部が素晴らしいの一言!なのでぜひご覧ください!


なお、日本の1階にあたる「地階」は英語でいうと「ground floor」。

地下室というより、地面(ground)と直接つながっている階。

台所や作業室があったりするので窓が地味ですね。


何を言いたいかというと…

最初は「地下書庫」と言っても、日本で言う1階に下りるだけなのかな、と思ったのです。

でも「地階」ではなく「地下」と言っているので、やっぱり地下なのでしょう。

地階だと外部からの攻撃が可能なので、セキュリティが心配だし。

でもそうだと階段が結構長くなっちゃんだよなあ…


とりあえず階段室から先のことはすべて仮定です。



鍵は3種類


何度も「鍵」という言葉が出てくるのですが、この鍵は3種類あり、本数も役割も異なります。

① 司書寮の、3本の鍵を保管している部屋 に入るための鍵(本数制限があるかどうかは不明だが、知識の番人になると1本与えられる)

第二閉架書庫の入口と、その奥の 階段室の扉 を開けるための鍵(それぞれ1本、執務室で保管している)

地下書庫を開放するための鍵(①の部屋で保管されており、3本と決まっている)



3本の鍵に魔力登録をして地下書庫に入るまで


地下書庫はグルトリスハイトに至るための情報が保管されている場所であるため、厳重に出入りが制限されています。

そのため、入るための手続きは結構煩雑です。



地下書庫の扉を開ける鍵は3本セット


3本の鍵は司書寮の特別な部屋に保管されており、その部屋に入るためには、女神と契約して「知識の番人」にならなくてはなりません

「この扉の鍵は執務室にございますが、その奥で使用する鍵は上級司書の部屋にあります。……ただ、その部屋の鍵を得ることは簡単ではございませんよ」


「司書寮には英知の女神メスティオノーラと契約した知識の番人だけが鍵を得られる特別な部屋があります。


(いずれも第五部Ⅰ 書き下ろし オルタンシア視点「自分の役目と知識の番人」より。Webにはありません)


政変前は上級司書が3人とも女神と契約していたのです。

その誰もが特別な部屋へを開ける鍵を所持していたことになりますね。

なお、ソランジュも契約していますが、中級貴族のため部屋には入れないとのこと。




1.3本の鍵に魔力登録をする


地下書庫へ行くにあたって、オルタンシアは「地下書庫の扉を開けるための3本の鍵」を出してきて、図書委員に魔力登録してもらいました。
(第五部Ⅱ「王族と図書館」、Web第484話「 王族と図書館 前編 」)

これは知識の番人でなくてもよいそうです。


「地下書庫の鍵」が置かれている司書寮の部屋に入室できる条件が、女神と契約した上級文官。 そこから持ち出された「地下書庫の鍵」の登録は魔力登録だけです。契約は必要ありません。

【2020年04月10日 活動報告のコメントに対する返事】


だそうですよ。


ということで、魔力登録したのはオルタンシアとハンネローレとローゼマイン

図書委員の仕事ですから。



政変前は、こちらも上級司書がしていたらしいですね。

それが一番自然だし合理的ですよね。

つまり 図書館には3人以上の上級司書が常駐しなくてはならない ということですよね! 

こんなに大事なことが失伝しちゃったんだなあ。

あろうことかソランジュは、何か隠しているのでは、とラオブルートに疑われたんですよね。



2.第二閉架書庫に入る


地下書庫に行くには、まず第二閉架書庫に入らなくてはなりません。

第二閉架書庫は、上の見取図だと左側、閲覧室と司書寮の間に位置します。



第二閉架書庫を開ける鍵は、執務室に置いてある普通の鍵のようです。

煩雑になるので側近は除きましたが、実際にはぞろぞろと側近がいたはず。




3.第二閉架書庫の奥の階段室に入る


・ここからは仮定です。

・階段室がここだと香月先生が明示されたわけではないのですが、見取図と本文の記述から推測。


皆でそれほど広くない書庫に入ると、更に奥にある扉 の鍵をソランジュが開ける。その途端に、扉の奥に明かりが点き、地下へ進む階段があるのが見えた。 (第五部Ⅱ「王族と図書館」、Web第484話「 王族と図書館 前編 」)


第二閉架書庫の奥にある扉を開けると、地下書庫へつながる階段室です。

この階段室の扉の鍵も普通の鍵。開けるだけならソランジュ先生でもできる。

でも上級貴族以上でないと中には入れません




4.階段を下りると控の間(仮)


淡い光に照らされた真っ白の階段を下りると、真っ白の広間に出た。わたし達が側近を全部連れてきても入れそうな広さだ。そこに、まるでお茶会室のようにテーブルや椅子がいくつも準備されている。


周囲を見回すと、真っ白な空間の中、一方だけは金属のような色合いの壁だった。金属質の壁には存在を主張するようにゴテゴテと装飾された部分が三つ、等間隔に並んでいた。

(いずれも第五部Ⅱ「王族と図書館」、Web第484話「 王族と図書館 前編 」)


階段を下りきったところは真っ白な広い部屋でした。特に扉はないようですね。

一方の壁が金属のような色をしているそうですよ。正面の壁という描写がないので横の壁にしてみました。




5.3本の鍵で地下書庫の入口を開ける


どうやら金属の壁に見える物が書庫の扉で、この装飾的な部分が鍵穴らしい。近付いてよく見てみれば、鍵を差し込むのではなく、はめ込むようになっている。
(第五部Ⅱ「王族と図書館」、Web第484話「 王族と図書館 前編 」)


3人で並ぶそうなので、まあこんな感じになっているのかな?

公式のイラストは第五部Ⅱの口絵を見てくださいね!!



壁全体に複雑な模様の魔法陣が描かれている。魔法陣が完成すると、ギギッと音を立てて壁が三つの部分に分かれて回転し始めた。壁に見えていたけれど、こうして三つに分かれて動き出すと、扉に見える。扉がゆっくりと動いて一八〇度回転し、また全ての扉が繋がったかのように見えた瞬間、扉が消えた。
(第五部Ⅱ「王族と図書館」、Web第484話「 王族と図書館 前編 」)


この扉、それぞれが180度回転するそうなんですけど…(魔法陣省略)

回転ってどんな風にするんでしょうか?180度ということは裏返しになるということで合っていますか?

やっぱり回転ドア風に縦のまま回るんですよね? そうじゃないと ”全ての扉が繋がったかのように見えた” というのが解決しないような。




三枚の扉がそれぞれ回転し裏返しになってくっついて壁のようになって消えた、ということだと仮定してみました。コミカライズないしね。



地下書庫の入室条件


「司書が確認してから、と書かれているが、あの書庫に入れるのは王族として登録されている者、礎の魔術の供給者として登録されている領主候補生、それから、図書館の魔術具だけのはずだ。書庫の整理は司書ではなく、魔術具が担っていて、司書はただ鍵を管理するだけだと記憶している」
(第五部Ⅰ「お返事」、Web第483話「 お返事 後編 」。この手紙が書かれた背景は 第五部Ⅱ「プロローグ」に。Webにはありません)



フェルディナンドからの手紙によると、地下書庫に入れるのは ① シュバルツとヴァイス ② 王族 ③ 礎の魔術に魔力供給登録のある領主候補生 だけだそうです。

でもそれだけじゃなくて、当たり前といえば当たり前ですが、④ 基準魔力量を上回る者 という条件もあったようです。

ヒルデブラントは「まりょくたりない」ので入ることができませんでした。

彼はここで入室を諦めるのでしょうか、それとも…?



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ディートリンデ来襲!


第五部Ⅴでは、図書館にディートリンデが来襲。

その時にローゼマインたちがたどった経路を、ふぁんぶっくと書籍の描写から推定して図解してみました。

あくまで推定、というか想像の域を出ないのでご承知おきください。



ダームエルからのオルドナンツで、ディートリンデが地下書庫へやってくることが判明。

ソランジュに言われて、急遽第二閉架書庫まで上がり、本棚の陰に隠れることにします。


「ヒルデブラント王子は一番奥の本棚の後ろに隠れてください。ダンケルフェルガーはその手前でお願いします。ローゼマイン様はこの本棚より手前に出ないように気を付けてください」
 側近が多いハンネローレとヒルデブラントを奥に行かせて、わたし達は手前の本棚の後ろに陣取る。貴重な書物が置かれている閉架書庫の本棚は背板が付いているので、本棚の奥に隠れれば見えることもないだろう。
(第五部V「次期ツェント候補」、Web第546話「 次期ツェント候補 」)



ディートリンデ来襲時の図書館1階見取図 


今回は第二閉架書庫に本棚を置いてみました。


(本棚の位置は私の推測です)



第二閉架書庫から司書寮の庭に出る階段を確認してください。

これが今回、こっそりと外へ出る時に使った階段だと思います。



第二閉架書庫へ上がり本棚の陰に隠れる



地下書庫には出入り口が一つしかありません。第二閉架書庫へ行く階段だけ。

ディートリンデを避けるには、彼女が第二閉架書庫に入ってくる前に、地下書庫から出て階段を上がり、第二閉架書庫に隠れているしかない。


隠れた場所はこんな感じでしょうか?(あくまで想像です。そして実際には側近もいます)





第二閉架書庫から外へ


ディートリンデが地下書庫へ去った後、ソランジュ先生は階段室に鍵をかけ、ローゼマイン達を司書寮の庭へ出してくれました。


「こちらから外へ出られますよ」
 ソランジュはわたし達を非常口のようなところから外へ出してくれた。……略……
「ここは図書館の裏側です。中央棟とはちょうど逆になるので、騎獣に乗らない限りは人目には付きにくいと思いますよ」
(第五部Ⅴ「次期ツェント候補」、Web第546話「 次期ツェント候補 」)


階段室に鍵をかけたのは、ディートリンデと側近が地下書庫から上がって来て鉢合わせするのを避けるためでしょうね。

そしてローゼマイン達がのんびり散歩していると、ライデンシャフトの祠が見つかったのでした。

まあだからローゼマインが祠を見つけて、メスティオノーラの書を得るためのキーワードと石板を得ることができたのは、ディートリンデのおかげですよね……(苦笑い)


★各祠の位置については、ふぁんぶっく7に貴族院全景が、書籍第五部Ⅹ以降に貴族院南東部の地図が載っていますので、そこで確認してください。

★図書館の真裏、中央棟と反対側に「火の祠」が位置しています。




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第五部1~3巻のあらすじと感想

第五部4~6巻のあらすじと感想

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