ラノベの人気バロメーターのような雑誌である「このライトノベルがすごい! 2023」で堂々1位を獲得して殿堂入りした作品です。
ここ数年、毎年1位とか2位とかにつけていたので当然と言えば当然でしょう。
でもこの作品の人気の源は、そういった外部評価とは一線を画すところにあると言えます。
詳しいあらすじ、登場人物等は別記事にしたいので、まずは概要からご案内します。
第一部・第二部・第三部・第四部・第五部1~3の詳細についてはこちら ↓
- 一部ネタバレあり。
- あらすじは筆者が作成したものです。
- 感想はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。
- 写真は筆者が撮影したものです。
概要
タイトル: 本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~
連載期間: 2013年~2017年、「小説家になろう」で連載
ジャンル: 異世界転生ファンタジー
小説構成: 五部に分かれています
- 第一部「兵士の娘」Ⅰ~Ⅲ(3)
- 第二部「神殿の巫女見習い」Ⅰ~Ⅳ(4)
- 第三部「領主の養女」Ⅰ~Ⅴ(5)
- 第四部「貴族院の自称図書委員」Ⅰ~Ⅸ(9)
- 第五部「女神の化身」Ⅰ~Ⅻ(12)
番外編 : 連載中。「ハンネローレの貴族院五年生」 URL:https://ncode.syosetu.com/n4750dy/。2024年夏、1巻発売予定。
短編集等: 「短編集Ⅰ~Ⅱ(Ⅲは2024年冬発売予定)」、「貴族院外伝 一年生」、「ふぁんぶっく1~8」
出版社 : TOブックス
コミックス:TOブックスより、第一部~第四部まで出版。コロナEXという同社のコミカライズサイトでも読めます。完結済は第一部のみ
オーディオブック: Audible にて。 第四部完結!
※Audibleについてはこちらで紹介しています。
- アニメ : 第1期~第3期、小説でいうと第二部の終わりまでをアニメ化。各動画サイトからどうぞ。
私はU-NEXTで観ています!
第三部は2024/3現在、まだ制作中。来年観れるかな?
グッズ : TOブックスの「本好きの下剋上」特設サイトからどうぞ。
ドラマCD: TOブックスから、現在10まで出ています。オーディオブック形式のものがAudibleとドワンゴジェイピー オーディオブック、audiobook.jpにあります
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あらすじ
人気があるのはわかったけど、何がどう面白いの?って突っ込みたくなりますよね。
具体的には別記事に書きますが、あらすじの概要だけでもここに書いておきますね。
最初は困った性格の主人公だけど、すぐ夢中になる
作者の香月先生本人がおっしゃっているように、最初の方の主人公の性格がかなり悪いです (;^ω^)
本が好きで好きで、何よりも読書を優先して生きていた大学生の本須麗乃(もとす うらの)は、念願の司書の資格を取り就職先も決まっていたが、自室で読書中に起きた地震により、本に埋もれて死んでしまう。
目が覚めると、彼女はカラフルな髪色の人々が住む見知らぬ世界の5歳児「マイン」に転生して、高熱に苦しんでいた。
転生先の家は貧民で、彼女は門を守る兵士の娘だった。しかも虚弱体質で「身食い」という病気にかかっていた。
かなり不利な環境とはいえ、本さえあれば何もかも忘れられると、麗乃改めマインは早速家の中で本を探すが、見当たらない。
この世界では、貧民は文字が読めないのが普通だし、本は羊皮紙で作るとても高価なものだった。絶望するマイン。
立ち直って「まず紙からつくろう!」と本を作り始めたものの、何度も挫折。
周囲は本のことしか目に入っていないマインにあきれつつも、巻き込まれて協力することになる。
なぜなら、わがままで変わったことばかりするマインだが、手伝った方が結局丸く収まるから。
そして気づく。マインが考えるものは、手間がかかってもみんなを幸せにするものばかりだったのだ…
これ以上書くとネタバレが入るので自重しますが、マインはなんとか本を手に入れるために、そして前世で親孝行しなかった分、今の家族を愛し守るために、暴走したり交渉したりといろいろやらかします。
原動力は常に「本と家族への愛」。
とはいえ目的はブレません! 本でいっぱいの図書館を手に入れて司書になりたい!
周囲の手を借りつつ、前世の知識を生かして新しいものを生み出しながら、マインは虚弱な身体で目的に向かって突進していきます。
兵士の娘→商人見習い→神殿の巫女見習い…と身分が上がって、名前も変わって、ついにたどり着いたところは⁈
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すごーく長いけど飽きさせない!
「薬屋のひとりごと」同様、もともとは「小説家になろう」という巨大Web小説サイトで連載が始まったものです。
「薬屋のひとりごと」の方はまだ連載中ですが、「本好きの下剋上」は、2017年に完結しています。
※こちらが「小説家になろう」の本好きURL
本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~
Webでご覧いただけばわかるように、毎日のようにアップされて、最後の「帰宅」が677話。
話数だけで言うと、”なろう”では特に長い物語には見えません。
1話1話が通常の”なろう小説”に比べて非常に長いこと、書籍化の際には必ず他者視点の書き下ろしが複数入るためか、完結巻発売まで時間がかかりました。
私はWeb版が完結してから読み始めたのでわかりませんが、連載を追っていた読者は、毎日が楽しみで仕方なかったでしょうね。
本好きの下剋上は、それほど面白いのです。長いのは大歓迎なのです!
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読むのをやめられない
「本好きの下剋上」を読み始める入り口はいろいろです。
アニメを見て読み始めた人、コミックス版を読んで原作を読み始めた人、”なろう”から入った人…
でもほとんどの人が、Webにしろ書籍にしろ、この小説を読み始めると「生活のすべてを犠牲にして読み続ける」という症状に陥ります。
うちの娘はアニメから入ったクチですが、”なろう”で本好きを読み始めたら、朝まで読み続けるという生活が数日続いてしまい、
「なにこの本。絶対フェロモンか何か出てるよね。やめられないんだけど!」
と疲弊して叫んでました。もちろん私もそうでした!
まさに「沼」ですよね。出てるのはフェロモンではなく魔力でしょうけど😉
夫もしっかりハマり、仕事が滞って困ると言っていました。
電子書籍を一度勧めたものの、続きがすぐ読めるとやめられなくなるので、紙書籍を1冊ずつ読むことにしたそうです。
沼にはまる理由 ~ オタク量産の秘密 ①
内容のおもしろさで書籍化される前から絶大な人気があったとはいえ、「本好きの下剋上」は、出版社の販売手法が大成功している典型的な例です。
- X(旧Twitter)や作者の「活動報告」などで時々進捗状況や新企画を知らせてくれる
- 書籍のイラスト担当画家が素晴らしく、第一部Ⅰの表紙からインパクトがあった
- 第一部のコミカライズ作家がとても可愛い絵を描く人で、原作ファンもそうでない人も惹きつけた
- メディア展開で作品の評判を落とすことがなかった(特にオーディオブックがAudibleのため購入しやすいこと、アニメと同じ声優さんに読んでもらっているのは大きい)
- 書籍特典のSSの内容が良く、しかも公式サイトで買えば必ず手に入るため、不公平感がない(ラノベといえば、店舗ごとに違うSSがついて、地方の民を泣かせますよね)
- 第一部は暗い部分がない内容だったので、アニメで子供達を惹きつけた。ジュニア文庫版もあって年少者でも読めるようになっている
こうしてもともとのコアなファンだけでなく、入り口をたくさん設けて新規の読者を次々と増やしています。
海外版も20か国かな? 特にアジアやヨーロッパではおまけやグッズが豪華だったりして重版されていますね。
(おまけ豪華なの羨ましい…フランス語版のグッズ欲しい…)
上の写真のレッサー君を始め、グッズが多数展開されていますが、丁寧にデザイン、作製されているものが多いため、原作ファンを失望させることがありません。
最新のグッズはイベント関係の物が多いのですが、2023年5月まで予約を受け付けていた主人公のフィギュアは、本当によくできていますよ。
昨年のイベントで見本が出品されており、見に行った方々が何人もX(旧Twitter)に写真をアップされていましたが、どの角度から見ても美しい!
↓ リンク先で後ろ姿が見られますが、髪飾り、髪の流れなど、繊細な造りに圧倒されます。
袖口や裾の辺り、何度見てもていねいできれいです。はぁ~
制作にあたって、こういった細かい部分や挿絵に出てこない部分については、挿絵を描いている椎名 優さんに聞いたそうですから、このフィギュアは公式と言ってもよいでしょう。
原作ファンや絵師さん(ファンアートを描く人々)が泣いて喜びますね!
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沼にはまる理由 ~ オタク量産の秘密 ②
まず読んでみてください!と言いたいものの、あまりにも長いと聞けば躊躇されるかたも多いですよね。なので、もう少し内容に触れますね。
コアな読者から見た「本好きの下剋上」の魅力
魅力ならいくらでも語れます(狂信者談)が、とりあえずこんなところでしょうか。
- 構成がしっかりしていて、香月先生が入れた伏線にあとで気づかされる楽しみがある。よって何度も読むことになるがそれが楽しい
- 主人公の能力が抜きんでていて、巻込む範囲がどんどん広がっていくのは転生ものにありがちだが、チートには感じさせない。むしろ主人公の努力と欠点がよく見える
- 世界観が丁寧に作りこんであるが、それが結構残酷な部分があったりして現実味を感じる
- ふぁんぶっくやX(旧Twitter)、活動報告(”なろう”の)などで作者とつながることができる。質問が可能なのが嬉しい
- 主人公が残念美少女であるため、主人公視点で語られる本編は結構コメディだったりする(神秘性ゼロとか…)
- 書籍にする際の香月先生の労力が半端ない。加筆修正だけでなく、他者視点の短編を書きおろすので、Webで読んだ内容に別解釈が加わったり、他キャラを掘り下げる楽しみがある(敵キャラ含む)
- 恋愛もちょっぴり含まれるため、妄想がはかどる(主人公は恋愛脳ほぼゼロなんですが、それでも…)
- 恋愛の相手がオタク心を刺激するタイプである(ちょっと口には出せないのですが)
- 椎名優さんのイラストが美しいので、ファンアートに力が入る(Pixivで#ローゼマイン で検索してみてください)
- 続編について度々触れていて、番外編のヒロインは本編主人公の親友+本編完結後のストーリーであるため、本編主人公のその後について妄想が膨らむ
などなど、ざっと書き出しただけでこんなにありますよ。このほかに、脇役キャラがそれぞれ個性的であることも加わりますね。脇キャラの二次創作もたくさんありますから。
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書籍やコミックス購入にあたっての注意点(というか楽しみ)
電子書籍はいろいろなサイトで普通に購入できるのですが、紙書籍は(やはりラノベなので)特典SS(書き下ろしショートストーリー)が付くところとそうでないところがあります。
ポイントを貯めるために、楽天ブックス等で買おうと考えていると困りますよね。
小説の特典SSは読んだ方が本編を深く理解できる
小説の特典はこんな感じです。
NOT FOR SALE
TOブックスオンラインストア&「本好き」応援書店限定特典
と書いてありますね!
この特典SSが、よくある「別に読まなくても本編に影響しない」ような内容なら問題ないのですが、
他者視点とはいえ、読んでおいて損はない!というより読んでおいたほうがいい!という重みのあるものなのです。
読んでおくと、重要な場面で、主人公に見えないところで何が起こっていたのかわかるので、本編の理解が深まります。
※特典SSの一覧はこちら 本好き特典SSタイトル一覧|TOブックス
特典が付くようになったのは第三部Ⅰから
特典SSが付くようになったのは第三部からです。
そして第三部Ⅰ~第四部Ⅳの特典SSは短編集Ⅰに、第四部Ⅴ~第五部ⅣまでのSSは短編集Ⅱに収録されています。
表紙がかわいいですよね! この短編集には、時々香月先生がこぼれたネタを投下してくださっている 本好きの下剋上 SS置き場 においてある短編も入っています。
※この短編集にも限定特典がついています。表紙絵のカード(ハガキサイズ)で、裏側にはモノクロの表紙絵+ローゼマインの個人データ入り。
※オンラインストアにはポストカードと表示されていますが、実際には両面にガッチリ印刷されているのでポストカードとしては使えないと思う…
つまり、特典SSを読むために全ての紙書籍をTOブックスオンラインストアで買わなくても良い、ということになります!
紙書籍は欲しいし特典SSも読みたいけれど、「ポイントを貯めるために別なサイトで買いたい」、あるいは「応援書店じゃない地元書店で買いたい」という方は、
- 第一部~第五部Ⅳまでは他サイトやお近くの本屋さんで買う
- 短編集Ⅰ・ⅡのみTOブックスオンラインストアで買う
という方法が取れると思いますよ。
特典のカードが不要なら、短編集も別サイトで買えば良いですし…
まだ収録されていない特典SSについては、短編集Ⅲを待つか、紙書籍をTOブックスオンラインストアで購入するしかありませんけど…
でも時々電子書籍にしてBOOK☆WALKERで特典にしてくれることがあります。これは良い!
最低購入金額が決してお安くないし、短期間なので要チェックなんですけど。こちらでお知らせしています。
応援書店で特典SSを付けるのは発売当初だけですが、サイン本が手に入ることもあるので、新刊が発売されたら行ってみるのも良いと思いますよ!
応援書店のリストは、「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」特設サイト で、新刊の横についている「本好き」応援書店リストを見るをクリックしてみてください。
貴族院編だけの短編集もあります!
なお短編集の中でもこれだけは特別で、大部分が書き下ろしとなっています。
第四部を読み進めたら読んでくださいね! こちらもTOブックスと応援書店のみ特典ポストカード付きですよ。
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コミックスの特典
TOブックスオンラインストアで紙版のコミックスを買うと、イラストカードなどの特典がついてきます。
これは本編の理解に影響はないとはいえ、本好きファンとしては、コレクションとして欲しいところです。紙の方が読みやすいし。でも場所がない😢
なので今のところ、私はコミックスは第四部のみ紙で買っています。いつか全部買いたい!
コミックスは、第一部のみ完結済。
第二部・第三部・第四部はそれぞれ鈴華先生、波野 涼先生、勝木 光先生が描いています。
特に貴族院の建物や新キャラ続々登場の第四部は圧巻ですよ!
そして、なんとコミックスにも書き下ろしSSが入っています。
でもこれは付録のようなものではなく、本編のおまけページのような形で入っているため、電子書籍でもどこの書店で購入しても読めるので大丈夫。
まったくの書き下ろしで他者視点なので、改めて脇キャラの解像度が上がったりしますよ。
特にロジーナ視点とかモニカ視点は新鮮ですね。
ドラマCDの特典はぜひ手に入れたい
ドラマCDは2,200円くらい~2枚組だと3,850円かな?
通常、ラノベのドラマCDって、本編のダイジェストだったり、まったく本編と無関係のストーリーだったりするじゃないですか。
だからいらないや、と思っちゃいますよね。
でも「本好き」に限っては、ぜひ手に入れてほしいのです。
特典SSは短編集に入っていないのに結構深い内容だし、 ドラマCDそのものの内容も、7からは本編に出ない「ボーナス」的なものが入るようになりました!
香月先生、頑張り過ぎじゃないですか⁈
これはもう、買うしかないじゃないですか!
TOブックス、私達のお財布を狙いすぎ。
※置き場所がない!という場合は、BOOK☆WALKERなら、ドラマCDの音声+特典SSが電子書籍でついてきます。お値段はTOブックスと同じです。
時々「コイン大量還元セール」などをやっているので、そういう時に買うといいかも?
【ドラマCD1~10&書き下ろし短編付き】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~
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ふぁんぶっくは買った方がいい?もちろん!
本好きのふぁんぶっくは、設定が盛り盛りに詰め込まれたお宝本です。
- 椎名 優先生の素晴らしい表紙や口絵イラストがまとめられている
- 書き下ろしSS+コミカライズしている漫画家さんたちによる短編マンガが入っている。
- キャラの設定資料が入っているので、絵師さんたちには必須の本である
- さまざまなQ&Aのコーナーがあって、世界観が膨らむ
まず編纂に取り掛かる前に、”なろう”の活動報告でQ&Aの募集をします。
先生はそのすべてに答えて、一部以前のものと重複しているものや、収まりきらなかったものは、
に掲載してくれます。
なのでふぁんぶっくは、コアなファンには必須のアイテムです。
ふぁんぶっくは電子書籍で買うことができますが、紙書籍はTOブックスオンラインストアのみの販売となっています。
表紙、ほんっとうに可愛いと思いませんか?
ファンアートを描く方は、細かいところまで見たいですよね。 紙書籍だと、椎名優先生の美麗な表紙や口絵をA4サイズくらいの大きさで見ることができます。
2023年は完結イヤー!第五部Ⅻは12/9に発売されました!
小説は33巻(第五部Ⅻ)で完結と決まっていたため
ファンを歓喜させるような企画が用意されています。
新聞広告 (ネタバレ注意)
2023年元旦・発売日・2024年元旦に読売新聞などに掲載されました!
テレビCM
2024年元旦から毎日…の予定だったのだと思うのですが、地震や羽田空港の事故で変更になったようですね。
私は偶然テレビで見ることができましたが、1/4には動画で公開されました!
グッズ
ついにシュタープが発売されました!
グッズはほかにもいろいろ発売されましたよ! 私は誕生日プレゼントに、家族からシュタープとアレキサンドリアのスカーフをもらいました!
イベント
カラオケとのコラボ、原画展、巡回展、朗読会など。詳しくは特設サイトでご確認ください。
原画展に合わせて、椎名優先生の画集も発売されました。コメント付きで興味深いですよ。
椎名先生の画集はこちらです。
TOブックスだと特別な装丁の豪華版で特典イラスト付きなので、上の特設サイトからどうぞ。
私が参加したイベントの写真を別記事に掲載しています。
このライトノベルがすごい!2024
香月先生のインタビュー(超重要)が掲載されたほか、表紙が領主会議の服装のフェルマイ!
表紙のイラストは、描きおろしポスターとして綴込みになっているので、丁寧に切り取りましょう…
第三部「貴族の養女」アニメ化決定!
2022年に第二部までのアニメが完結。貴族編が待たれていましたが、ついに実現するようです。
まだ詳細は公開されていないのですが、なんと今回はあのSPY×FAMILYのアニメを制作しているWIT STUDIOなので、期待しています!
さて、長々とうっとうしいくらい熱く語ってしまいましたが、「本好きの下剋上」は、妄想の余地が多分にあってオタクを量産する物語、ということだけではありません!
なんといってもその面白さは香月先生が作り出した世界観と、主人公マインの魅力です。
マインはちゃっかりしてるし手抜きしたがるしすぐ読書に逃げようとするのに、やるべきことはしっかりやるし(逃がしてくれない人々が周囲にいる)、 家族を守るためなら自分を犠牲にすることを厭わない、一本筋の通った性格をしているのです。
本編は完結しましたが、2024年の夏にはハンネローレの貴族院五年生 1巻、冬には短編集Ⅲが出版されると予告されています。
まだまだ楽しみは終わりません。ぜひ読んでみてください。