コージーなロマンス、コージーなミステリ

お気に入りのラノベやロマンス、ミステリなどの小説やコミックスについてレビューしています。

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2024/4更新!薬屋のひとりごと 日向 夏/しのとうこ/倉田 三ノ路/ねこクラゲ/七緒 一綺

小説15巻が発売されました。

新刊はなんと猫猫と壬氏のちゃんとしたツーショットです。初らしいですよ。

首絞め囲い込みの表紙はありましたが、あれはツーショットとは言えないですもんね。これはやっと対等になった感じでしょうか。




アニメ、新刊に合わせて、コラボ企画が満載です。こちらで記事にしました。

castleslove.hatenablog.com


アニメの第2クールが終わりました。すごく面白かったですね。音楽も良かった。

すでに第2期の放送が決定しています。楽しみですね!

kusuriyanohitorigoto.jp


概要


「薬屋のひとりごと」は、「小説家になろう」で現在も連載中の大人気作品。

原作小説・コミックスの最新刊はこちら(2024/4/6現在)


原作小説(ヒーロー文庫)、サンデーGX版コミックス、スクエニ版ガンガンコミックス、の最新刊です。

ごらんのように2社からコミカライズされており、どちらも同じくらい売れているという珍しい作品でもあります。

舞台は中華的な国「茘」。最初は後宮から始まります。

もともと花街で養父とともに薬屋を営んでいた薬師で毒マニアの猫猫が、

人さらいにあって後宮で働くことになってから、いろいろな事件に首を突っ込んだり、巻き込まれたりします。

基本は緩い医療ミステリですが、ちょっぴり恋愛もありますし、悲痛な人間ドラマもある。

1つのエピソードが終わるたびに、「次は何が始まるんだろう」という期待があります。

そしてそれぞれのエピソードに別なエピソードへの伏線が仕込まれているので、

後になって「そこでつながっていたんだ!」とか、

「あれってそういう意味だったの?」などと唸ることになるのです。



<読み進む前に>

  • 一部ネタバレあり。
  • あらすじは筆者が作成したものです。
  • 感想・おススメ度はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。



関連情報


深掘りしたい方のために、予備知識をば。



特設サイトなど


  • 「小説家になろう」連載サイト: 

https://ncode.syosetu.com/n9636x/

  • ヒーロー文庫特設サイト:

「薬屋のひとりごと」特設サイト|ヒーロー文庫

  • アニメ公式サイト:

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト



最初はこんな感じだったらしい


原作小説は、もともとは「小説家になろう」という巨大Web小説サイトで連載が始まったものです。

当初は主婦の友社から単行本として出版されました。
もう買えないようですが、表紙が異国風で素敵です。

books.shufunotomo.co.jp

これ誰?感もありますけど(笑
後日加筆修正して同社のヒーロー文庫から改めて出版された模様。

  • 参考:書籍化の流れについて、作者様のつぶやき



Webで読めば無料だから文庫版は読まなくていい⁈


いえいえ、ぜひ文庫版を読んでください!

Webで無料で読めるとはいえ、書籍になったものは、「なろう版」とは結末が異なったり、加筆修正されているのですよ!

著者の日向夏先生も、なろう版はあくまで「たたき台」とおっしゃっているので、作者が意図した姿は書籍版ということですよね…

特に8巻はなろう版にはない重大なエピソードが含まれているので、絶対に読んでください!



しのとうこ先生の美麗なイラストもある! 画集も発売予定!


Web版にないものといえば、挿絵ですよね!

ヒーロー文庫の「薬屋」は、文庫本で小さいとはいえ、カラー口絵がふんだんにある上、モノクロの挿絵も入っています。

この口絵を紙で見たくて、私は電子版と紙書籍と両方買っています!

挿絵があると物語の解像度が上がって楽しい。コミックスとはまた違った良さがあります。

文庫なのでお値段が決して高くないのもありがたい。

※しのとうこ先生の画集が発売されました!



予約段階から重版かかっちゃってましたが、無事手に入れました。

カラー口絵が大きなサイズで見られて嬉しい。

後ろの方に裏話などもあって、壬氏のキャラデザについては納得でした。

まあ、最初の方の話を読んだ段階では、宦官っぽいキャラを考えちゃいますよね。

猫猫は服装に凝るわけにはいかなかったから、髪型に気を遣ったと。

ファンアートを描いている方々は気づいているかしれないですね。



コミックス、どちらを買えばいいの?


コミカライズ版はどちらも甲乙つけ難いのですが、後宮の華やかさや壬氏の妖しい美しさが見られるのはスクエニ版の方かな。

倉田先生の絵柄はけっこうあっさりしているような。

でもわたしはGX版のあっさりした絵柄とテンポの良さが好きで、GX版を買っています。

日向夏先生によると、ガンガンの方はややラブコメ重視で、GX版の方はややミステリ重視。

ガンガン(スクエニ版)は、七緒一綺先生が構成を、ねこクラゲ先生が作画を担当されています。

GX版はどちらも倉田先生。原作に沿ってミステリ部分をわかりやすい流れにしているそうです。

(下のつぶやきをご覧ください)

それから、ストーリーはGX版の方が先に進んでいます。



作者様の最近のつぶやき


アニメ開始で一気に新人読者さんも増えたためか、最近いろいろつぶやいていらっしゃいます。

その中で裏話的なものを並べてみました。

※ネタバレが絶対嫌な方は避けてください。

  • ミステリの流れと解釈について

  • 主要人物の名前の読み方

  • 名前の読み方が不統一である理由

  • 猫猫がお酒を飲んでいることについて

  • 壬氏の正体について

  • 猫猫からの好感度について

※「猫猫からの好感度について」の中のひとりが登場するのは、アニメもコミックスもかなり先になりますね。

私も好きです。結婚するなら彼!


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おススメ度


評価  :★★★★★+
ロマンス度:★~★★
ホット度:花街が出てくるので表現はあるが描写はなし


各巻の内容


※ネタバレあり!ご注意ください!
※各巻のタイトルは筆者によるものです。

あらすじ


主人公猫猫(マオマオ)は、花街で養父とともに薬屋を営んでいたが、ある日薬の材料を採集中にさらわれ、下女として後宮へ売られてしまった。

給料が上がっても搾取している者を喜ばせるだけだからと、2年で奉公が終わるのを待ちながらひたすら目立たないよう働いていたが、薬師としての性分を抑えきれず、後宮で発生した事件に関わってしまう。

そこで側室や赤子の命を救ったことから、壬氏(ジンシ)という美形の宦官らに目をつけられ、「目立たずにいたい」という思惑とはどんどん離れ、権謀術数がうごめく世界に巻き込まれていくことになる。

小説1巻「これ、毒です」



後宮のしくみや主要登場人物の描写と、彼等と猫猫との関わりを描く。

謎解きエピソードが数件と、後々出てくる大事件への伏線があります。

そして有名な一言「これ、毒です」もこの巻で登場。

この1巻だけでもとても引き込まれますね。

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小説2巻「羅漢登場」



1巻で後宮を去った猫猫が、煮え切らない男、壬氏によって宮廷に連れ戻される(買われたともいう)。

猫猫の出生の秘密をところどころにちりばめながら、またしてもいくつかの謎が解かれていく。
でもこの巻も次の大きな謎への序章に過ぎないのです。

猫猫の生い立ちや花街の様子が描かれて挿絵も華やか。

そして壬氏の謎が…いや、もう読者はわかっているだろうけど…

猫猫が嫌悪する人物「羅漢」が登場するのもこの巻です。

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小説3巻「蛙の衝撃」



この巻は猫猫と壬氏がいろいろな姿で活躍するので、口絵や挿絵が楽しいことになっています!

皇太后登場!ものすごく若い!
帝としては無能だった先帝の秘密(と隠されていた才能)が明かされ、猫猫によって謎が解かれる大事な巻。

そして壬氏が本来の身分での公務に猫猫を連れて行き…蛙が登場することに。

猫猫はとても勘が良いので、逃げようとしなければとっくに壬氏の秘密などバレていたでしょうが、面倒なことには関わりたくない猫猫ですからね~

まあ、平民が皇族の秘密など知っても碌なことはない、と思うのは身を守る上で当然でしょうけど。
しばらくは色々なことから(蛙とか)逃げ続ける猫猫。ちょっとばかりイラっとする巻でもある。

でも次の大事件が迫っているのですぐ忘れます。

この巻の登場人物はしっかり覚えておいてくださいね。

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小説4巻「子の一族」



この巻は大きな転機の巻です。

猫猫が行方不明になり、楼蘭妃の正体が判明し、以前の後宮の犠牲者の悲しい末路がわかる。

そしてメインである、子の一族の反乱と裏事情。その結末までが描かれます。
Web版とかなり違っているところがある大事件。

気軽に読めるのは最初の方だけで、大部分がとても重い内容。最後の最後でちょっとだけ希望が持てます。

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小説5巻「皇弟のお妃選び」



表紙が意味深ですね。
壬氏が仮面をはずして、本来の身分で動き出す。

一方、内容としては、ちょっとまとまりのない巻です。

1回目の西都訪問(の前半)や卯の一族の事情、イナゴというかバッタの大発生、など大事なことが盛り盛りの巻ではあるのですが、どうもすっきりしない。

なんとなくどの話も後日の大きな事件の伏線に過ぎないと感じられてしまうからかも。
伏線満載という点では、読み飛ばし厳禁の巻でもある。

それでも、従兄である羅半とのやり取りがたくさんあったり、壬氏が迫ってきたり(こっちを2番目に並べるって…)、
壬氏や猫猫の着飾った姿を見られたり、食えない男陸孫が登場したりと、
うれしいシーンも満載です!

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小説6巻「里樹妃の自覚」



西都訪問(後半)と小さな事件、その顛末から始まります。

この巻の大半は里樹妃の話です。

流されるだけの女、里樹妃がさらに流されて、ついには生命の危機に。

そこをヒーローに救われ…うーん、このカップルのその後は次巻かな。もっと後かも。

長い割にはあまり感想がないというか…
カップルのどちらも存在感薄めだからかも(失礼すぎる)

インパクトがあるのは、中途に入る羅の一族の話。
さすが羅の一族、どのキャラも強烈。

なのに地味な羅半兄とか羅半父が一番インパクト大きいって、どういう一族ですか。名前ないのに…

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小説7巻「官女試験」



良いですね~良いですね~表紙の女の子たちが可愛い!(オッサンか)

新展開です!

中途半端な身分で働いていた猫猫が、新しく作られた女性医官の試験を受けさせられることに。

何気に有能なやり手婆の指導のもと勉学に励み、無事合格を勝ち取ると、医官付官女として医局に入る。

羅漢がどこからか現れるのは鬱陶しいが、時々は養父との交流もできて嬉しい。

医局では縁故採用ではないかと、技術を試される猫猫。
このあたりは結構スカッとします。

問題は後半。異国の巫女との関わりです。
すっかり忘れていた人物が現れて保護を要求したり、助けた少女が予知能力があったり、またしても陰謀に巻き込まれたり…

とりあえず丸く収まった、と言えるのかな。モヤッとするけどさ。

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小説8巻「壬氏、退路を塞ぐ」



うわ~!表紙から、妄想の余地もないほどすごいことになっていますよ!

とはいえ、お楽しみは最後にとっておいて…

第2回西都訪問の序章がちょっと入ります。
玉葉后の生い立ち。詳しくは次巻!

そして小さい謎解きが入り、メインの囲碁大会へ。
打ちのめされる壬氏。彼は顔は非凡だが才能は平凡だから…気の毒に…

思い余った彼が考えた方法は⁉

この最後のエピソードで、猫猫は壬氏から逃げられなくなってしまいます。

もちろん、一部の人が考えるようなことではなくて、思いつめた若者がとった手段。

愛するものを傷つけることはできないけど、自分を傷つけることはできる。

そこまでしか考えが及ばなかった、愛しくも愚かな青年。

なお、このエピソードは、Web版にはありません。

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小説9巻「第2回西都訪問」



8巻で登場した雀(チュエ)さんという有能だがおちゃらけた女性が表紙に登場。なんでかな~(おとぼけ
彼女の正体は12巻で明かされるので。

前半のメインは、外科技術の習得。
無茶な真似をした壬氏の治療のためには、どうしても必要。
なんとしても外科の技術を学びたい。
男性医官にしか許されていないその技術を学ぶための条件とは。


後半は、2回目の西都訪問。

もちろん遊びに行くわけじゃないけど、この巻は船旅の話がほとんどなので、あまり緊張感がない。
むしろ壬氏と猫猫との甘くなりそうでならない微妙な関係に妄想をはかどらせてください。

西都訪問も二人の関係も、ここから長いです。

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日向 夏先生が作られた地図


Twitterに投下されていたものです。ご参考までに。

以前のものはこちら


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小説10巻「蝗害」



西都に到着。西都編、まだまだ続きます。
山場の前に覚えることがいっぱい。
しっかり読みましょう。

猫猫は、性格はアレだがメスさばきがめっぽう上手い天祐と、やぶ医者と一緒に仕事をすることに。

不遇をかこっている陸孫と再会。陸孫にも秘密がありそう。

一方、陸路で西都へ向かう恋する男の前に里樹妃(元)再登場。
青春、いいね。これで里樹も自立できるかな。

前半は周辺農村の見回り。羅半兄がいいキャラしてる。こんな時にはとても頼りになる羅半兄。
でも実は都会に住んでいたらこうはなっていなかったキャラだとか。

Twitterアカウントをお持ちの方は続きもぜひどうぞ。

ざっくり書くと、
この後にプロ農夫になった経緯と

なお、村娘も羅半兄のことを思っていたが、苦労しすぎたせいかラノベ主人公ばりの鈍感さを持っていたためスルーする。ハーレム能力は羅半にのみ引き継がれた。


という衝撃情報が続きます( ´∀` )

こんな裏設定があったと思うと、ますます楽しく読めますね!

この巻のポイント:

  • 農村への視察の途中で盗賊に襲われる。
  • 風読みの民という人々の存在。
  • 戌の一族が滅ぼされた理由。


そして最後の方でついに蝗が襲来する!この時の猫猫が表紙になっています。すごく好き。

でもこれは西都編の山場の一つに過ぎなかった…。

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小説11巻「武生(ヒーロー)の舞台」



この表紙、大好きなんですよね~すごく内容に合っていて。

舞台は農村から西都に戻って、蝗害と事後処理の毎日。

食べ物、飲み物、医薬品がない。でも、中央からは援助がない。

ないない尽くしの中、ヒーローとして西都をまとめる玉鶯(ギョクオウ)。
壬氏を始め中央から来た人間は彼に利用されるが…

ついに西都編のクライマックス。

玉袁(ギョクエン)、玉鶯、陸孫の過去が、読者にだけ明かされる。

ちょっと中だるみがあるし、玉鶯のやり方にイラッとするけど、最後の最後で大逆転。我慢して読みましょう。

ロマンスを期待している読者には、久しぶりにちょっぴり二人の関係の進展が見られますよ! これもWeb版にはなかったような。

玉の一族の簡単な家系図


玉袁(ギョクエン):現在西都にいる。玉葉后の父親。妻11人、子供13人。
 ↓
玉鶯(ギョクオウ):玉袁の長男。現在西都を治めている。玉葉后の長兄。
(妻は健在だが、海で遭難して他国に数年滞在していた。帰国してからは表に出ないようにしている。子供4人)
 +
女・男・女
 +
大海(ダーハイ):玉鶯の弟。海運業。
 +
女・女・女・男・男・男・男
 +
玉葉后

鴟梟(シキョウ):玉鶯の長男で、玉袁の孫。出てきている子供は1人。
玉隼(ギョクジュン):鴟梟の長男。
 +
銀星(インシン):玉鶯の長女で、鴟梟の妹。出てきている子供は1人。
小紅(シャオホン):銀星の長女。鴟梟の姪、玉隼の従姉妹。
 +
飛龍(フェイロン):玉鶯の次男で、鴟梟の弟。
 +
虎狼(フーラン):玉鶯の三男で、鴟梟の弟。

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小説12巻「巳の一族」



西都編終結。雀さんの巻。

猫猫がまたしても(4巻以来?)行方不明になり、慌てる壬氏だが、外交問題が絡んで身動きが取れない。

猫猫は様々な人間の思惑によって、子供達と一緒に西都から離れた場所に連れ出されてしまう。

なんとか足手まといになりそうな悪ガキ玉隼(ギョクジュン)は逃がしたものの、まだ小紅(シャオホン)がいるので油断はできない。

とはいえ、捕らわれてもただでは起きない猫猫なので、自分の持てる知識を使ってどうにか盗賊を陥れるが…

この巻でかなりの伏線が回収されました。
雀さんと巳の一族の秘密や、その他もろもろが解決。
羅半兄の名前判明。
玉鶯の後継者問題もケリがついて、中央から来た面々は帰りの船に乗りますが…

そして猫猫と壬氏の二人も、猫猫が軟化したことで中くらいの進展がありました!

この巻はWeb版とほぼ同じだと思う。

この巻で初めて家系図が付きました。助かります。


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小説13巻「それぞれの思い」



何だか地味メンバーの表紙に心配になりますが、安心してください。

登場人物はもっとたくさんいます!

あーでも、口絵も枚数が多い割にかなり地味ですね。女華や姚も出るのに口絵ないし。

それはさておき、この巻は、時系列に沿って他者視点の短編が続きます。
謎解きエピソードも入りますが、全体が次巻への序章のようなものです。

()内は超簡単なあらすじです。

  • 1話~4話:羅半視点(羅漢の出迎え+首吊り死体の謎)
  •    5話:壬氏視点(不穏な噂)
  •    6話:天祐視点(医務室日誌)
  •    7話:麻美視点(家鴨を連れた弟)
  •    8話:羅半兄視点(西都の日々)
  • 9話~10話:燕燕視点(猫猫への相談と三番の告白)
  • 11話~12話:女華視点(女華の仕事と猫猫)
  •    13話:姚視点(羅半と羅半兄)
  •    14話:阿多視点(後悔と猫猫への打ち明け話)
  •    15話:壬氏視点(浮かれてる場合じゃない)
  •    16話:猫猫視点(ちょっと安心)


猫猫との関係を前進させるためには、壬氏は将来をよく考えなくてはならない。

どうなるのが二人にとって一番良いのでしょうか。悩みどころ。


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小説14巻「翡翠牌の秘密」



メインテーマは13巻で出てきた女華と天祐の血筋の話なのですが、

この巻で最も光っていたのは女華でも壬氏でも猫猫でも天祐でもなく、羅半兄でした!

最初は名を与えられた家による会合から始まります。このあたりはWebと同じような違うような構成。

因縁のあった家宝の謎を猫猫が解決して羅半が恩を売る…はずだったがうまくいかず😞。

さて、猫猫が謎解きをしている間に、勘違い男が姚の前に現れていました。

親族に強引に紹介しようとするトンデモ野郎でしたが、うまく退治されました。羅半兄あっぱれ!

でもこの話は、後に続く派閥争いの導入部分に過ぎなかったんですよね…

あ、壬氏と猫猫の関係は、複雑になりました。

壬氏➡猫猫から、猫猫→壬氏みたいに。


小説15巻「困難をすべて排して」


最新刊(2024/4現在)です!



変人軍師が復活して軍部を締めたのかどうなのか、派閥争いによる小競り合いが減ってきました。

少し仕事が楽になってきたところに、医官たちが呼び出されます。

ちょっとした試験のあと、猫猫に異動の辞令が。

彼女が他の数人とともに新たに配属されたのは、薬の保管庫でした。

そこでひたすら薬と偽薬を作らされた結果、それらが大規模な投薬実験に使われることが明らかに。

どうやらいくつかのチームに分けられて、やんごとなきお方の治療を行うようです。

今までに知られていた方法では治癒しないため、華佗の書に記録された方法を試すのか?

そして麻酔の話になり、実はあの彼がそれに関して有能であることがわかります。

彼の存在、すっかり忘れていましたが、ちょうどアニメでやった辺りなんですよね。

彼、これで少しは名誉回復になるんでしょうか。


さて、やんごとなきお方の病に手術を行うため、根回しを徹底的に済ませたあとは、本人の気持ち。

本人は手術をすることに納得したものの、憂いを遺さぬために精力的に動きます。

呼び出された壬氏と猫猫。

彼は二人に何を問い、何を語るのか…

二人が帰った後の元夫婦の会話は?


無事に手術ができるのか、手術の結果がどうなるのかずっと緊張しながら読みました!

不器用で人間くさい壬氏のまっすぐな思いが、読者には嬉しいけど父親は複雑ですよね…



コミックス各巻


コミックス各巻の表紙を並べてみました。

すべてコミックシーモアさんのリンクとなっています。

コミックシーモアさんに限らず、電子書籍専門店はよくキャンペーンをやっていたり、新刊が発売されると既刊が大幅割引で買えることが多いのでおススメですよ。


  • サンデーGX版 (倉田 三ノ路)

内容は、今のところ小説1巻~4巻の途中までとなっています。

「内容」は、筆者の印象で書いています。


<第1集>

内容 猫猫、呪いの話を聞く~梨花妃の看病と回復 まで
花街仕込み、たわわな実の使い方

<第2集>

内容 園遊会~自殺した下女の話 まで
「これ、毒です」

日向夏 書き下ろし番外編<花街の薬屋>
やり手婆と猫猫との日常のやり取り

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第3集>

内容 徳妃とのお茶会~猫猫買い取り まで
徳妃は蜂蜜が苦手。

<第4集>

内容 官女試験不合格~オゴノリ問題解決 まで
猫猫が壬氏付の下女になって身の回りの世話をする!

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第5集>

内容 遺言事件~中祀の日 まで
猫猫全速力!間に合うか?

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第6集>

内容 猫猫、壬氏を救う~李白は施しを受けない まで
「壬氏様の身体を見ても意味がないと思います」

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第7集>

内容 青い薔薇~羅漢、妓女を身請けする まで
猫猫の父親!!なのか!!

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第8集>

内容 送別の舞~堕胎の企み? まで
「裏で何かが動き出しているような気がする」

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第9集>

内容 ある妃の死~月の精を作り出そう! まで
やり手婆は美女だった!

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第10集>

内容 特使の狙い~水晶宮の侍女頭 まで
男に負けた美女達…

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第11集>

内容 選択の廟~先帝の秘密 まで
わかってみれば謎じゃない

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第12集>

内容 呪いの正体~狩りの誘い まで
わかってみれば謎じゃないその2

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第13集>

内容 覆面の君~招待の正体 まで
蛙ですから!

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第14集>

内容 子翠の誘い~楼蘭妃の氷 まで
この巻から新章突入! 

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第15集>

内容 氷菓完成!~猫猫誘拐される まで
頼りになる男、羅門がやってきた! 

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第16集>

内容 子翠?~羅半登場! まで
楼蘭妃の謎が解けたね…

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第17集>

内容 隠れ里~皇弟、出陣! まで
やっと本来の姿で動き出す壬氏

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画

<第18集>

内容 蟇盆~奇策 まで
娘はめちゃカッコいいけど狸親父ヘタレすぎた…

倉田三ノ路 描き下ろし四コマ漫画


  • ガンガンコミックス版 (ねこクラゲ、七緒一綺)

内容は、今のところ小説1巻~3巻くらいでしょうか。

申し訳ありませんが、サンデーGX版しか読んでいないので詳細は省略します。

1巻はこちら。




アニメからでも、マンガからでも、ハマったらぜひ小説を全巻読んでみてくださいね。



日向 夏先生原作のおすすめコミック


原作されているものは結構あるんですが、最近読んだこちらがとても面白かったです。