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amazonでは、コミックス以外は電子書籍版が見当たりませんでした。こちらはいずれも楽天Koboのリンクです。そういうこともあるのね。
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いつも言いたいこととは反対の傲慢な言葉を口に出して、墓穴を掘ってしまう不器用ヒーローのお話。
ヒロインが寛容で長女気質だったのが幸い。お幸せに…
<読み進む前に>
- 一部ネタバレあり。
- あらすじは筆者が作成したものです。
- 感想・おススメ度はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。
おススメ度
評価 :★★★★+(かなりお気に入り!)
ホット度:ほぼ匂わせで終了。でもこのヒロインの場合はそこが良いかな。
あらすじと感想
※超ネタバレあり!ご注意ください!
あらすじ
厳格で冷酷な父親に似たくないと思いながら、父親そっくりに育ったジェームズ。
銀行でも部下を怒鳴りつけ、冷たい扱いをしている。
是が非でも母親に会いに来い、とやってきたペイシェンスを、被害者意識に凝り固まったジェームズは鼻であしらう。
そしてなんと、追いすがる彼女を、自分の車で事故に遭わせてしまう。
その時から、彼の運命は大きく変わった。ペイシェンスに恋をしてしまったのだ。
がむしゃらに突き進むペイシェンスのペースにはまり、下宿人と彼女の弟妹たちの織りなす家庭的な雰囲気に飲み込まれて行くヒーロー。
自分に屈託なく話しかけてくる末っ子のエミーとも、離れがたく感じてしまう。
それからは、ヒロインに自分という人間をわかってもらいたくて、いろいろと手を尽くすのだが、本当の恋愛経験がないので、すべて裏目に出てしまい…
感想
物語はヒーローの一方的な視点で進んでいきます。
これは珍しい。内容も面白かったです。
傲慢横暴(上司としても)ヒーローが、だんだん素が出て優しい人間になっていくのが良かった。
結構優柔不断だし(笑)。
ヒーローはヒロインに一目ぼれしてしまい、二度目に会った時「これは恋だろうか」と自問します。
こんなヒーロー、めったにいませんよね!
彼女に微笑まれるたびに、「胸がぎゅっと締め付けられる」とか…なんと初々しいヒーローなのか。
でも口に出るのは憎まれ口ばかり。まるでお子ちゃまですね。
でもたぶんヒロインも、この二度目の出会いのときにヒーローに恋したと自覚していますね。キスに応じるし。
ヒーローは不器用なのでいろいろ失敗を重ねますが、周囲が気を配ってくれるのと、ヒロインが母性的な性格なので、何度もやり直す機会を得ます。
幸運なジェームズ!
彼は母親を恨んでいますが、同時に恋しくも思っていることが、次第にわかってきます。
自分がどんなに寂しく育ったかをヒロインにわかってもらいたい、甘やかしてほしいと思っている。
彼女が自分の前から消え去ることを想像すると、怖くてたまらない。
そんな気持ちを読むにつれて、傲慢俺様ヒーローを応援してやりたくなるのは、オバサンの母性ゆえ?
基本情報
自分の情報整理のための覚書ですが、お役に立てば幸いです。
原題・出版年等
原題:An Excellent Wife?(日本語の題名の方が内容に合っているような)
著者:シャーロット・ラム Charlotte Lamb
訳者:内藤文子
初版:1998年(日本1999年)
舞台:英国、ロンドン
(覚書)
購入形態 :電子書籍
購入サイト:ebookjapan
…って、あれ?買ったのは楽天Koboじゃなかったんだ…こういうことがあるから整理が必要なのよねー
登場人物
ヒロイン:ペイシェンス・カービー(異母弟妹の面倒を見ながら、老人向けの下宿を経営している。23歳。)
ヒーロー:ジェームズ・オーモンド(銀行家、35歳。)
その他 :フィオナ・ウォリス(ジェームズの交際相手)、ミス・ローパー(ジェームズの秘書)、バーニー&エニッド(ジェームズの家の使用人夫妻)
(こちらもどうぞ)「鏡の中の女」シャーロット・ラム
★ハーレクインの定番ですが、ヒロインの記憶喪失ものです。コミックス版もいいですよ!