コミックスの方が原作よりいいかも…
精神状態が不安定なときに、初めて会った男性と強烈に惹かれあって一夜を共にし、妊娠。
その後再会したものの、手を差し伸べるヒーローを受け入れない、意地っ張りヒロインのお話です (-"-)。
<読み進む前に>
- 一部ネタバレあり。
- あらすじは筆者が作成したものです。
- 感想・おススメ度はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。
おススメ度
評価 :★★★+(まあまあかな)
ホット度:あります。というかそれが始まり。
あらすじと感想
※超ネタバレあり!ご注意ください!
あらすじ
ダイアナは同居していた親友の死に打ちのめされていた。
空っぽの家に帰るのがいやで、高級ホテルに部屋を取って休んでいると、見知らぬ男性が!
口論になったが、強く惹かれ合っていた二人は、一夜を共にする。
正気の沙汰ではなかったが、親友の死を目にしたことと、恋に破れた経験も相俟って、ダイアナは生きている証を欲していた。
忘れようとホテルをあとにしたものの、やがて妊娠に気づく。
ダイアナは子どもを育てるためマスコミの仕事をやめ、未亡人と偽って田舎で書店経営をすることに。
しかし、なぜかその町にマーカスがいた!
再会して以来、マーカスはなんとか彼女の注意を引こうとするが、
人との結びつきに臆病になっているダイアナは、ことごとく彼を遠ざけようとする。
周囲も応援してくれているが、彼に甘える気になれない。
未亡人と偽っていることも後ろめたい。
おまけに、マーカスの子ではないとまで言ってしまい、ひっこみがつかなくなった。
真実が明るみに出ても、ダイアナはマーカスのプロポーズを断り続け、自分を守ろうとするが…
感想
前半は、意固地なヒロインにイライラさせられますが、無理もないという考え方もできる。
自宅で親友を看取り(癌なのに、病院やホスピスに入れないのもどうかと思うが)、
心が空っぽの状態のときに、ステキな男性に出会って慰めを得る。
結果として妊娠してしまったので動揺が収まらないまま、引越、書店経営の準備に追われる。
そこへ、もう会えないと思っていた、赤ちゃんの父親とバッタリ!
「もう少し待って、ひとりにして!」と私なら言いたい。
そしてやっとヒロインがプロポーズを受ける気になったら、今度はヒーローが怖じ気づく。
なんとめんどくさい人たちなんだ。
ヒロインはいろいろと愚かですが、有能だし、コミュ力もあり。
ヒーローは寛大で愛情深い性格。
周囲にも悪者がいるわけではないので、あとは二人で話し合って決めて、と言いたくなる。
それにしても、ホスピスに入れないことを美化したり、
妊娠しているのに、落ち込んでいるからと食事を取らなかったり、
階段から落ちたり、
とうに破水していたのに知らせず、策略を巡らせて自宅出産に持ち込んだり・・・
1987年当時の医学的常識ってこんな感じだったのかな?
それともペニー・ジョーダンだから?
ペニー・ジョーダンについては、この作品じゃないけど、
看護師なのにインフル感染状態で仕事をして、それが自己犠牲だと勘違いしているヒロインがいた。
今ならトンデモ非常識女って事になりそう。
もう亡くなりましたが、ペニー・ジョーダンの常識はちょっと問題ありだなー。
あ、でも、うちの夫も若い頃、高熱をおして仕事に行っていた。
上司もそれが当たり前だと言っていたっけ。はあ、時代ですね。
基本情報
自分の情報整理のための覚書ですが、お役に立てば幸いです。
原題・出版年等
原題:FOR ONE NIGHT(日本版よりこっちの方がわかりやすい)
著者:ペニー・ジョーダン Penny Jordan
訳者:古澤紅
初版:1987年(日本1988年)
舞台:へプルトン・マグナ、英国ヒアフォードシャーの小さな町
(覚書)
購入形態 :電子書籍
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登場人物
ヒロイン:ダイアナ・ジョンソン(テレビ局に勤務、25歳)
ヒーロー:マーカス・サイモンズ(農場経営、30代)
その他 :レスリー・スミス(ダイアナの親友、癌で死亡)、アン・チャルマース(マーカスの妹)、ジェイン・サイモンズ(マーカスの母)
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