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愛を信じるその日まで ヘレン・ブルックス/松本夏実(コミックス版のみ読了)


魅力的なボスの下で働くことになった子持ちの未亡人が、彼の愛を信じられなくて逃げ出したけどやっぱり戻る話


<読み進む前に>

  • 一部ネタバレあり。
  • あらすじは筆者が作成したものです。
  • 感想・おススメ度はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。
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おススメ度


評価  :★★★★(けっこう好き)

ホット度:★(寸止めまでも行かず…)



あらすじと感想


※超ネタバレあり!ご注意ください!

あらすじ


両親を失って18歳から15年間妹のアニーの世話をした経験のある不動産開発業者のスティールは、女性と自由な関係でありたいと考えていた。

もう二度と誰かに対して責任を持ちたくないと思っていたのだ。

しかし、新しいプロジェクトに応募してきたインテリアデザイナーの女性に、38歳にして心惹かれてしまう。

彼女は4歳の双子の娘を持つ未亡人で、死んだ夫が遺した巨額の借金を返済するために働きたいと言った。


トーニは30歳。才能あるインテリアデザイナーで、現在は求職中だ。

夫はギャンブルで借金を重ねた上、ジョギング中に亡くなった。

彼にお金を貸した人の中には知り合いも多いし、返済されないために困っている人もいる。

彼女はなんとしても彼らにお金を返したいと思っていたのだ。

幸い、娘たちは両親が預かってくれるので、トーニはしっかり働くことができる。

面接の際には相手が素敵すぎて緊張したが、無事仕事を得ることができた。


二人でプロジェクトの現場を見に行った帰り、スティールがトーニの自宅まで送っていく。

もてなされた上、子供達になつかれるスティール。

トーニはそんな彼を複雑な気持ちで見つめる。

彼に惹かれたくないし、もう男性には自分達の生活に入ってきてほしくない。

その気持ちをスティールに伝えたものの、彼は抑えきれずにトーニにキスをしてきて…



感想 


ヘレン・ブルックスは好きな作家さん。

この作品は普通のハッピーエンドハーレクインで、原作を読んでいないのですが、結構気に入っています。

理由は、ヒロインが簡単に流されないから。

二人も子供がいるのに、職場のボスと恋愛なんてしたくないよね。借金もあるのに。

適当に遊んで捨てられるのがオチ…と普通は考える。

でもスティールはキスを迫った夜の自分の態度を謝罪し、その後は何事もなかったかのように普通に接してくれる。

それがちょっと物足りない…なんて贅沢なんだけど、気持ちはわかる。


彼の方は真剣で、それを証明するために半年間我慢した。

やっと思いを伝えるためにあれこれするけど、彼女は踏み切れなくて…

うん、こういう時は押してばっかりじゃなくて、ちょっと弱みを見せるのが効果あるよね!


原作は怖くて読んでいないのですが、コミック版と同じようなストーリーであることを願います。

ハーレクインは結構改変が許されているらしくて、しょーもないハーレクインでも、日本のベテラン漫画家さんの手に掛かると、とてもいい話になっちゃうことがよくありますからね。

一線を退いた方々が結構コミカライズに携わっているんだけれど、とてもブランクを感じさせない見事な作品に仕上がっていて驚かされますよ。


私は理由なく意地を張り続けて、相手に夢中なくせに寸止めを繰り返すヒロインにはうんざりしています

特に「私は安い女じゃないわ。バージンは結婚まで守るって決めてるの」というくせに甘い言葉にフラフラして仕事が手につかなくなるようなヒロインには、「めんどくさい女」と貼り紙したくなりますね。

その主義主張は間違ってないけど、すごく結婚詐欺に引っかかりそうじゃん。



基本情報


自分の情報整理のための覚書ですが、お役に立てば幸いです。

原題・出版年等


原題:The Beautiful Widow

著者:ヘレン・ブルックス  Helen Brooks(原作未読です)

コミックス版著者:松本夏実

初版:原作2011年(日本2012年) コミックス版2016年

舞台:英国、サウスケンジントン

(覚書)
購入形態 :電子書籍
購入サイト:ひかりTVブック



登場人物


ヒロイン:トーニ・ジョージ(求職中の未亡人、30歳)

ヒーロー:スティール・ランドリー(不動産開発会社のトップ、38歳)

その他 :アニー(スティールの妹)、アミーリア+デイジー(トーニの双子の娘たち)

ヘレン・ブルックスのおすすめ作品


ヒロインがとても気に入っています。ちゃんと愛を告げるのもいいと思う。