ロマンスでもミステリでもないですが、あまりにおもしろいので。
親の事業の失敗で、王子様からどん底庶民に転落してしまった高校生の主人公が、したたかに世の中を渡っていく痛快ストーリーです。
<読み進む前に>
- 一部ネタバレあり。
- あらすじは筆者が作成したものです。
- 感想・おススメ度はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。
おススメ度
評価 :★★★★★+(すごーくお気に入り!)
痛快度:100点!
あらすじと感想
※超ネタバレあり!ご注意ください!
あらすじ
資産ウン兆円の大富豪の御曹司として生まれた期待の星、御前崎真道だったが、
両親が事業に失敗して彼を置いて夜逃げしたことから、自分で生きる道を探すことに。
佳賀姉弟は、学友兼ボディガードとして真道と一緒に暮らしていた。
真道の逆境にほくそ笑んでいた小物の夏野だったが、自分の父親も真道の両親と一緒に夜逃げしてしまったのでさあ大変。
結局3人は、一文無しの状態から、一緒に人生を切り開いていくことになる。
感想
西森博之さんははずしませんね~。いつものように、主人公真道はぶっとんだキャラ。
頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗、プリンスの呼び名を欲しいままにしていた文字通りの帝王。
そのキャラが一切ぶれることなく、文無しの状態からどのように這い上がって行くのかが見もの。
西森さんの作品は、女の子がかわいいんだけど線が硬いこと、
ストーリーは徹底してギャグなのに、腕力と智慧を使って、
社会問題に、裏から、あるいは斜め上から切り込んでいくので、好き嫌いが分かれるようですが、わたしは大好きです。
この作品も、真道に嫉妬心を抱いている小物の夏野が(でも裏切ったりはしない)、
なんとかして真道の「悪代官」ぶりを周囲に知らしめようとしますが、ことごとく失敗し、かえって大物ぶりを見せつけられてしまいます。
いつもの作品とちょっと違うのは、舞台が高校だけじゃなくて、真道がうまいこと買収した会社やその他も含まれること。
特に、会社の運営について、おもしろおかしく描いてくれています。
1~2巻では、買収をしたのはいいが、いかに大人たちを味方につけて働いてもらうのか、その戦略を読むことができます。
「やるな!」と感心し思わず笑えること請け合いです。
笑えて、ところどころでホロリとさせられる、西森節全開の作品。
基本情報
自分の情報整理のための覚書ですが、お役に立てば幸いです。
出版社・出版年等
著者:西森博之
初版:2011年
舞台:日本
出版社:小学館(少年サンデーコミックス)
(覚書)
購入形態:紙書籍・電子書籍(好きすぎて両方買っています)
購入サイト:本も電子書籍も送料無料の総合書店「honto」
honto で電子書籍コミックスを買う場合、割引クーポン(セット割引というのもあります!)が時々もらえるので、それを使うとお得ですよ!
登場人物
御前崎 真道(主人公。16歳、スーパー高校生)
佳賀 朝涼(真道の友人兼ボディガード、17歳)
佳賀 夏野(真道の家来兼ボディガード、16歳、朝涼の弟)
その他・・・爺、蘭子
(こちらもどうぞ) 西森博之のおススメ作品
★そのうちレビューも書きますね。どちらもおススメです!
今だと1巻が無料で読めるようですよ!