コージーなロマンス、コージーなミステリ

お気に入りのラノベやロマンス、ミステリなどの小説やコミックスについてレビューしています。

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ラノベにはまってます


これは大人気のラノベ(ライトノベル)、「薬屋のひとりごと」のコミックス版です。

ここ3カ月くらい、すっかりラノベにはまってしまい、投稿をサボっていました。

ラノベって連載中のものが多いし、原作とコミックス両方読みたくなるので、沼なんですよね… どんどん追いかけて抜けられなくなるという。

出版されている分全部読まないと落ち着かないしね!

ここ数日はついに読むものがなくなってきたところです。


ラノベって何?


ラノベを読み慣れている人には心底どうでもいい説明なのですが、
ハーレクインや通常のコミックスやミステリしか読まない方には、ちょっと特殊なジャンルではないかと思います。

大した定義はないけれど


何がラノベかという定義は、人によって異なると思うのですが、以前は(30年くらい前?)
ミステリやロマンスもすべて「軽い読み物」の範疇だったと思います。

でもそれはあくまで大手出版社やその子会社が出版した本で、内容が「軽い」「読みやすい」「リラックスするために読む」 ようなものを指していました。

アニメの書籍化とか、映画の書籍化というものもその中に含まれるかと。

それがだんだん、対象年齢を下げた内容の、どちらかというとマンガの原作のような小説が出版されるようになり、

さらに大きく変わったのは、インターネットが普及してから。

インターネット上でアマチュア作家が自由に物語を発表できるようになってからは、
「本にする」ハードルがとても低くなったのです。

大手出版社に持ち込まなくても作品を発表できる。

どんな作品が好まれるかは、出版社ではなく読者が決めるのです。


数年前から、そういうアマチュア作家が作品を投稿できる、巨大サイトが現れるようになったようです。

有名なのは「小説家になろう」というサイト。

登録すれば、だれでも小説を投稿できます。

「薬屋のひとりごと」もこのサイトで連載中。



商業化でウィンウィン


掲載された小説がおもしろければ読者がつきます。

ランキングやポイントで、人気作品が簡単に可視化されます。

そうなると書き手は張り切るし、読者は書籍でまとめて読みたいと思うし、 マンガに慣れた世代なので、コミックス化やアニメ化も期待する。

そこに目を付けた出版社が書籍化やコミックス化をオファーして…という流れです。



ライトノベルの特徴


いろいろ紆余曲折があって、現在に至っているとは思うのですが…

ラノベは、通常の書籍とは大きく異なる部分があります。

挿絵が多い


出版社によりますが、通常は表紙+カラーイラスト+挿絵と、情景を説明してくれるイラストが入っています。

それも、絵画というよりはマンガ系のイラスト。かわいいし色がキレイなものが多い。

上で紹介した「薬屋のひとりごと」は、現在書籍版が11巻まで出ています。

1巻の表紙はこちら。



上のコミックス版とは異なりますが、素敵ですよね。

こんな感じのカラー口絵が数枚入っています。キャラクターのヴィジュアルは、基本的には書き手とイラストレーターが相談して決めるようです。

このヴィジュアルを基本にして、コミックス版のキャラクターが描かれるようです。

書籍版のヒロインとコミックス版のヒロインのヴィジュアルがあまりにも違っていると、 読者が混乱しますよね…たまにあるんですが…



価格が高い


アマチュア作家の作品なので発行部数が少ないですし、小さな出版社が多いので、 価格が1,000円を超えることも珍しくありません。

「薬屋のひとりごと」はその中で非常に手ごろな値段に抑えています。

日向 夏さんは、ほかの「小説家になろう」出身作家とはちょっと違って、
副業ではなく、物書きで身を立てているようなので、プロと言っていいですし、 コミックス版もサンデーGXという大手で連載しているので、別格と言えます。

(なんと2社からコミックス版が出ています)



書店独自のおまけがつく


もはやラノベファンには当たり前らしいですけど、ショートストーリーのおまけがついて販売されることが多いようです。

電子書籍版には電子書籍版用のSS(ショートストーリー)、
TSUTAYA用にはTSUTAYA用のSS、アニメイト用には…など、紙書籍の場合は、
各書店チェーンごとに異なるおまけがつくようです。

筋金入りのファンは、コンプリートするために書店巡りをするようです!



Web掲載版と書籍版の内容が同じとは限らない


通常、書籍化する場合、加筆・修正が入るのは当然ですが、Web発のラノベの場合、内容が大きく変更されたり、大幅に加筆されることがよくあります。

「薬屋のひとりごと」も、かなり違います。

たいてい、書籍版は筋書きが整理されていたり、おもしろい場面が追加されていたりしますし、なんと登場人物が増えることもあります。

脇役や主人公の小ネタが追加されることも多い。これは大手出版社が出版する書籍では考えられないことです。どちらかというとコミックス的なノリですね。



誤字・脱字・誤用が多い (-_-;)


とっても残念なことですが、Web上で発表した原稿を、あまりちゃんと校正せずに出版するのか、すっごく多いんですよ、国語的な問題が。

一応、「小説家になろう」というサイトでは、「誤字報告」という機能もあって、読者が書き手に誤字を指摘することができます。

でもそれに応じて修正する方もいれば、そうでない方もいるので、書籍化する際に校正をしっかりかけてほしいのですが、なぜかこれが機能していない。

ラノベの場合、amazonなどのレビューを見ると、この問題を指摘している人が本当に多いんですよね…

ハーレクインは、内容はアレですが、この点はあまり気にならない。

ラノベは内容が結構予測不可能で、勢いがあってとっても面白いので、我慢して読み進めています。はぁ。

これ、多分Webの弊害だと思うんだよなー 

一人が誤った使い方をすると、どんどん増殖するんですよ…

最近特に気になるのは「鉄面皮」を、「無表情」「ポーカーフェイス」の意味で使っている書き手が多いこと。

「鉄面皮」って、「恥知らず」「厚かましい」って意味ですからね~



完結するとは限らない


出版されると一応担当さんがつくみたいですけど、完結しないものもよくあるようです。

あるいは身もふたもない終わり方をするとか。

だから読者としては、一生懸命感想やファンレターを送って、最後まで書き続けてくれるよう励ますのです。