湖水地方のクリニックの恋物語(わたしが勝手につけました)2作目。お気に入りの作家の1人、サラ・モーガンの作品の中でも特に好きなものです。
<読み進む前に>
- 一部ネタバレあり。
- あらすじは筆者が作成したものです。
- 感想・おススメ度はあくまで筆者の個人的な印象に基づいています。
おススメ度
評価 :★★★★★+(すごーくお気に入り!)
ホット度:ふつう(ホットなシーンはそこそこあり)
あらすじと感想
※超ネタバレあり!ご注意ください!
あらすじ
リンゼイのお産を手伝ってもらったことが縁で、エリーは新しく救命室に来た医師、ベンに夢中になる。彼は優秀なだけでなく、とてつもなくハンサムなのだ。
開けっぴろげな性格のエリーは自分の気持ちを彼に伝えるが、信じてもらえない上、ベンは愛を与えることも、受け入れることも拒否している。
しかしあきらめきれないエリーは、ベンに気持ちを伝え続け、仕事でも懸命に彼の手助けをする。
そのうち、ベンにはトラウマがあるらしいことがわかった。なぜ話してくれないの?話せば楽になるのに。
一方ベンは、天真爛漫でおしゃべり、なのに有能で観察力のあるエリーの魅力に強烈に惹かれるが、自分の思いを認めようとせず、彼女を遠ざけようとする。
しかしついに衝動に負けて、エリーを自分のものにするのだが・・・
感想
冒頭にも書いたように、お気に入りの作家の1人、サラ・モーガンの作品の中でも特に好きなものです。
何が好きって、ヒロインのエリーの性格。うじうじしない。前向き。拒絶されてもくよくよしない。
自分の気持ちに正直で、読んでいてすがすがしい。
サラ・モーガンはいろいろなタイプのヒロインを書きますが、どちらかというと考えすぎたり、うじうじ悩むタイプが多いので、エリーの前向きさにはホッとします。
対してヒーロー・ベンは、よくあるトラウマ持ちで面倒くさい男。
まあ、冒頭に出てくるショーンと良い勝負でしょう。
ショーンはこの作品では明るく屈託のない、冗談好きで有能な医師という風情ですが、この作品の前に位置する「けなげな恋心」のヒーロー。
トンデモ野郎でかつ面倒くさい男でしたよ!
ベンは非常に若くして結婚し、妻子を幸せにできないままに、事故で失ったトラウマがあります。
手術室に入ると娘の姿がフラッシュバックして・・・と、ここもよくあるハーレクイン。現実で考えると、非常に気の毒ではあるのですが・・・
ともかく、彼はその傷を引きずったまま、親友ショーンの要請で人手不足の病院にやってきたのです。
この病院がまた、次々とイケメンと美女が現れる、ありえないくらい美形率の高いところ。
ベンは到着するやいなや、大雨に難儀しているエリーを拾って彼女の従姉の出産を手伝うはめになります。そこでエリーは彼に一目惚れ。
たまたま住まいが隣同士になったこともあり(周囲の陰謀?)、エリーはなんとかベンの心を開かせようといろいろ努力しますが、
ベンは彼女が「若すぎる」とかなんとかいろいろ理由をつけて、彼女の気持ちを受け入れようとはしない。
それでもエリーはめげずに彼の心の壁をたたき続けます。
もちろんベンも本当はエリーを魅力的だと思っていて、気持ちをなんとか抑えつけている状態。
ある日、ついに衝動に負けてエリーを押し倒します。ふう。疲れる男だ。
「これからは大人の女として、いつでもあなたを求めてるわ」
悩むベンにエリーがかけたこの言葉が効いてる。
うじうじドアマットヒロインや、プライドばかり高い意地っ張りヒロインに疲れたら、この作品でリフレッシュしましょう。超おすすめです。
基本情報
自分の情報整理のための覚書ですが、お役に立てば幸いです。
原題・出版年等
原題:RESCUING DR MACALLISTER
著者:サラ・モーガン Sarah Morgan
訳者:森香夏子
初版:2003年(日本初版不明、最新版2016年)
舞台:英国カンブリア州、湖水地方
(覚書)
購入形態:電子書籍
購入サイト:楽天Kobo電子書籍ストア
登場人物
ヒロイン:エリー・ハリソン(百発百中の勘を持つ救命室の看護師、23歳)
ヒーロー:ベン・マカリスター(救急救命医。うっとりするほど二枚目だが陰がある)
その他 :リンゼイ(エリーの従姉)、ジャック・モーガン(エリーの叔父、リンゼイの父親)、ショーン・ニコルソン(エリーの同僚でベンの親友、救命室の上級専門医)
関連作品(美男美女が次々と!湖水地方のクリニックの恋物語)
(タイトルをクリックするとamazonのサイトに飛びます)
「けなげな恋心」:アリーとショーン
「はねつけられた愛」(本書):エリーとベン
「片思いに終止符を」:ブライオニーとジャック
「失恋に終止符を」:ヘレンとオリバー
「ひとりぼっちに終止符を」:サリーとトム
「冷めた情熱」:アレッサンドロとクリスティ
「見捨てられた女神」:ミランダとジェイク